今話題のRTD(レディ・トゥ・ドリンク)飲料とは?OEM開発のコツもご紹介
Date: 2022.05.06
Date: 2022.05.06
近年、RTD(レディ・トゥ・ドリンク)飲料という言葉をよく目や耳にすることが多くなりました。酒類業界用語の一つですが、これから開発して販売したいという方は、ぜひ知っておきたいことがあります。
今回は、RTD飲料の特徴や開発のコツ、OEMメーカー選びのポイントをご紹介します。
RTD飲料とは、「Ready To Drink」の頭文字を取ったもので、「ふたを開けるだけで、そのまま飲めるアルコール飲料」のことを指します。
従来の缶ビールはもちろんのこと、缶入り酎ハイやカクテルなど、水や炭酸水で割る手間のない手軽に飲めるアルコール飲料のことです。
RTD市場は、2000年に入ってから順調に伸長しており、ある大手ビールメーカーの推計によれば、RTD市場は1997年時点では年間20万キロリットル未満だったところ、2011年には70万キロリットルとなり、3倍以上に増加したとされています。
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RTD飲料をこれから開発したいと考えている場合、成功させるためには、ぜひ成功事例を確認するのをおすすめします。過去事例をもとに、開発のコツをご紹介します。
●女性向けカクテル飲料開発に女性を起用
ある飲料メーカーは、女性向けカクテル飲料の開発に際して、ターゲットとなる消費者像と開発者の性別・年齢を近付けました。開発者に若い女性を起用し、意見を取り入れた結果、まるでジュースのような飲み口に仕上がり、低アルコール飲料シェア1位を獲得しました。
この事例から得られるコツとしては、徹底的に消費者ニーズを深堀することにあるといえます。そしてターゲットが何を思い、何を欲しながら商品を選び、利用するか細かいところまで追うことが必要といえます。
●居酒屋の生搾りチューハイを再現
家で飲むのに適している手軽なRTD飲料ですが、居酒屋で出されるような生搾りチューハイを限りなく再現したというケースもあります。
この事例から得られるコツは、缶チューハイで手軽さが売りとはいっても、やはり「本物を飲みたい」という想いは消費者になくなったわけではありません。そうした想いをうまくとらえ、商品化に結び付けることがポイントといえます。
●ノンアルコール飲料を開発
今はノンアルコール飲料も需要が高いなか、ノンアルコール飲料なのにも関わらず、ノンアルコールだとわからない味にしたというレモンサワーの開発事例があります。健康意識の高まりや飲酒量の増加にともない、それでもアルコール飲料を楽しみたい需要に対応し、ヒットを生みました。
この事例から得られるコツとして、逆転の発想ということが言えるでしょう。RTD飲料はアルコール飲料でありながらも、ノンアルコールにしたということは、入念な市場ニーズの調査と発想の大きな転換が必要となります。
RTD飲料を開発し、OEM製造する際にはOEMメーカーを適切に選定するのをおすすめします。そのポイントをご紹介します。
・開発企画の可否
競争の激しいRTD飲料は、開発企画力が重要です。OEMの中には開発企画から対応可能なメーカーもあります。そうしたメーカーであれば、その製造の現場経験から、できることとできないことの意見をもらうなどして開発を進められます。
・小ロット対応の可否
発注する商品の数が、少数でも対応しているかどうかは重要な選定基準です。良心的な価格であれば依頼しやすいでしょう。
・品質・衛生に関する取組が充実している
ISO認証の取得や衛生検査、官能検査など飲料製造の現場では欠かせない品質・衛生に関する取組が充実しているところは信頼できます。
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RTD飲料は、近年需要が高まっていることから、開発を考えている事業者は多いのではないでしょうか。ぜひ今回ご紹介した事例やOEMメーカー選定ポイントを押さえて実施しましょう。
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