PB(プライベートブランド)商品とは?メリットをご紹介
Date: 2022.04.01
Date: 2022.04.01
最近、よく「PB商品」や「プライベートブランド」という言葉を耳にする機会が増えています。PB商品は、近年、消費者に好まれ、売れ行きが好調であるブランドも多いため、開発製造を検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、PB商品とは何か、という意味合いやPB商品を開発するメリットや成功ポイントをご紹介します。
PB商品のPBとは「Private Brand(プライベートブランド)」の略称で、従来、商品の開発や製造を行わない業態の小売店や流通業者、卸売業者などが、自ら開発・製造を手がけ、独自に展開している商品のことを指します。
●ナショナルブランド商品との違い
PB商品以外は、ナショナルブランド商品と呼ばれます。ナショナルブランド商品とは、製造メーカーが、小売店に卸して販売する通常の商品のことです。製造メーカーが商品の企画・開発から製造まで行っているため、製造メーカーのブランドが表に出ています。
PB商品は、製造メーカーが作り手ではなく、自らが作り手となる点が大きく異なります。PB商品は、基本的に自分の店でしか販売しないのが一般的です。
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PB商品を生産する場合、作り手である小売店や流通・卸売業者にとってのメリットをご紹介します。
・小売価格を低く抑えられる
PB商品は、ナショナルブランド商品と比べて製造コスト、広告費、物流費、人件費などあらゆるコストが上乗せられています。PBの場合、自店舗がすべて行うため、自由に低く抑えることが可能です。そのため、小売価格にも反映することができ、ナショナルブランドと同等の製品であっても、安く作って売るということが可能です。
・商品のブランディングが可能
PB商品は、「この店でしか買えない」といったようにブランディングが可能です。統一感のあるパッケージで様々な商品をブランディングすることでファンを作り出すことができます。
・オリジナル商品の開発ができる
店舗を運営しながら、トレンドや顧客ニーズに触れる中、「こんな商品があったら売れるのにな」と思うものがあれば、それを自らPB商品として開発すれば売上が期待できます。オリジナル商品が開発できるというメリットがあります。
・顧客ニーズに応えられる
お客様からの声を直接聴ける小売りならではの特性を活かし、そのまま商品開発に反映することで、顧客ニーズに応えることが可能です。
PB商品を開発する際に、次のようなポイントを押さえて製造することで、成功が期待できます。
●在庫を抱える可能性があるリスクを踏まえて生産する
PB商品のデメリットとして、万が一売れなかった場合、在庫を自ら抱えることになるという点があります。このリスクを踏まえ、少量から生産するなどあらかじめ対策を計画しておくことが重要です。
●製造元を明記する
2015年に施行された食品表示法の表示義務の見直しにより、2020年4月以降にはすべてのPB商品において、製造元を明記する必要があります。これは異物混入などの事件を踏まえ、消費者が目で見て確認できるよう、製造番号ではなく製造者名を直接記載する必要性から生まれました。この表示対応をしっかりと行っていく必要があります。
●サステナブルな取り組みを行う
近年、SDGsなど地球環境に優しいサステナブルな活動が活発化する中、自ら製造する商品であれば、PB商品のブランディングの際にサステナブルな要素を盛り込みたいものです。例えば、環境に優しい代替食材、パッケージの脱プラ化などに取り組むことで、社会貢献と共にブランドのイメージアップにもつながります。
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PB商品は、顧客ニーズを反映しやすく自由度が高い点など多くのメリットがある一方で、在庫を抱えるリスクもあります。開発製造の際には、こうした特性を押さえて取り組むことで、評価が高く売れ筋のPB商品を作ることができるでしょう。
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