超高齢社会に突入するといわれる現代日本において、シニア層はますます有力な顧客層になっていくと考えられます。そのような中でも、ただ漠然と「シニア向け」に商品を企画・開発・販売するのでは、競合他社の製品に勝つことがむずかしくなっていくでしょう。そこで必要になるのが、シニアマーケティング戦略を立てて、商品を企画・製造・販売することです。 そこで今回は、シニア層に有効なマーケティング戦略を立てるヒントをご紹介します。 目次 シニアマーケティングが重要な理由 シニアマーケティングの課題 シニア層に有効なマーケティング戦略 まとめ シニアマーケティングが重要な理由 高齢化が進む中、2025年には、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上の超高齢社会に突入するといわれています。内閣府が公表した「平成30年版高齢社会白書」によると、平成29年10月1日現在、国内全人口のうち65歳以上の割合は27.7%という結果となっています。 そしてシニア向けの市場は、2025年には100兆円を突破するという予測もされています(ニッセイ基礎研究所試算) このように、今後、ますます成長していくと見られるシニア市場を目の前にすると、その分、参入する企業も増えてくると考えられます。このことから、しっかりと戦略を立ててシニアに対するマーケティングを実施していくことが重要になってくるといえます。 食品OEM検討 ポイント・コラム集 食品OEM依頼の際に確認したいコラムを 一括ダウンロードしていただけます。 ダウンロードはこちら シニアマーケティングの課題 すでに、多くの企業がシニアマーケティングを実施しています。しかし、シニアマーケティングは概して「むずかしい」といわれており、課題も多くあります。例えば、次のような課題です。 1.データ不足 シニア層と一口に言っても、年々、新たな層がシニア層に加わっていくため、変化が激しいのが特徴といえます。ターゲットとして、ただぼんやりと「シニア層」とイメージするだけでは、正しく現在のシニア層をとらえることはできません。正しくとらえるためにはデータが必要になりますが、データは随時、新しく取得する必要があります。そのため、常にデータ不足の状態にあるのがシニアマーケティングのむずかしいところです。 2.市場分析法が確立されていない シニアマーケティングはすでに多くの企業が実施していますが、まだ市場分析法が確立されていないところがあります。一定の法則のようなものがあまりないため、セオリー通りにマーケティングを実施するということがむずかしいといえます。 3.シニア層の中にも多様な層がある シニア層と一口に言っても、年代ごとに傾向が異なりますし、アクティブ層やそうでない層などいろんな層がいます。それらの、どのシニアにターゲットを絞るのかによって戦略も大きく変わってきます。 4.変化に対応する必要がある シニア層に属する消費者は、常に変化の中にあります。可処分時間・可処分所得の変化や、老化による健康の衰えなどによる、心身の状態や行動範囲、生活環境などが大きく変わります。そうした変化も見通した戦略が必要になってきます。 シニア層に有効なマーケティング戦略 これらの課題を踏まえ、シニア層に有効なマーケティング戦略にはどのようなポイントがあるのか、ご紹介していきます。 1.シニア層の中でもターゲットを絞り込む 先ほど、シニア層には多様な層があると述べました。そのため、まずは自社商品を企画する段階で、ターゲットを絞り込むことが重要です。年代、経済力、健康度などをしっかりと定義しましょう。 2.ターゲットごとのニーズを調査する 絞り込んだターゲットのニーズを調査します。「モノ消費」を重視していた時代から、価値や体験を消費する「コト消費」へと進化しているといわれる中、ターゲット層はどのような考えのもとで消費活動を行うのか、細やかに調査していきます。 3.IT利用層を活用する 現在、シニア層は、デジタルに親しむ層と、アナログ層に分かれるといわれています。デジタルに親和性の高いターゲットを設定した場合に、シニアデジタルマーケティングが有効です。スマートフォンやSNS、インターネットはどのくらい利用しているのかによって、販促方法も変化するでしょう。特にシニアデジタルマーケティングは有効といわれていますので、検討の余地があります。 4.アナログからのアプローチも重要 シニアデジタルマーケティングを実施するからといって、アナログによる冊子や紙といったアプローチを軽視する必要はありません。シニア層にとって、直接、自分の手に取って確かめられるということは、信頼しやすくなることから、購買意欲が高まると考えられます。デジタルと共にアナログの戦略も実施していくことが、シニアマーケティングには欠かせないポイントといえます。 5.商品の質や信頼性を重視する シニア層にとって、共通して言えるのは、より信頼のおけるものを購入する傾向があることです。シニア層は、商品購入時に慎重に選ぶといわれています。若年層と比べると、流行やイメージに左右されにくいところもあります。商品の本質を見極め、より信頼性の高いものを選ぶシニア層を想定して、商品の質や信頼性を重視した戦略や企画を立てることが重要です。 食品OEM検討 ポイント・コラム集 食品OEM依頼の際に確認したいコラムを 一括ダウンロードしていただけます。 ダウンロードはこちら まとめ シニアマーケティング戦略は、超高齢社会に突入する時代において、必要不可欠といえます。まだセオリーが確立されていない領域であり、流動的で変化の激しい層であることから、その都度、商品ごとにターゲット像やニーズ調査を実施していくことが求められます。成功すれば大きな発展の可能性を秘めている市場ですので、ぜひ地道に取り組んでいきましょう。 お客様の思いをカタチにするパッケージメーカー 丸信は包装資材事業を柱に、お客様の課題解決につながるさまざまなサービスやソリューションをワンストップでお応えする、トータルパッケージカンパニーです。OEM製造が決まったら、気になることは売り場での訴求方法です。丸信ではOEMマッチングのご支援だけでなく、パッケージ製造企業として、お客様の製品をより魅力的に見せるパッケージをご提案いたします。 コーポレートサイト 丸信のパッケージ製作サービス 「化粧箱を作りたい」「こんな紙箱を探している」ご要望をカタチにいたします! 「袋に貼るシールを作りたい。」商品にぴったりの、オリジナルラベルをご提案! 「食品を入れる袋を作りたい。」効果的なパッケージ方法をトータルサポート! 無料食品開発に関するお役立ち資料を無料進呈 食品開発に役立つ各種資料を無料でご提供しています。 是非この機会にご覧ください。 食中毒予防マニュアル 場所から探す!食品衛生における汚れと対策集 衛生商品カタログ 食品表示に関する基礎知識 食品情報コラム集 食品OEMご検討時に気を付けたい ポイント・コラム集 健康食品の開発の流れ -商品企画~開発まで 【掲載ご希望企業様用】 食品開発OEM.jpとは? お役立ち資料一覧はこちら 関連情報 【関東最大級】青果専門3PLに全てお任せください! <低カロリー・低糖質・グルテンフリー、お腹も満たして、3つの体に良い要素を持った食材です。>米状こんにゃく 素材を活かしたレトルト加工小ロットで承ります。
関連記事 ロングライフ製法とは?仕組みやメリットを解説 ロングライフ製法を用いて食品開発を進めたい方に向け、ロングライフ製法の概要から仕組み、食品開発の際に採用するメリットと注意点、ロングライフ製法を用いた食品開発の事例をご紹介します。 中国へ食品輸出する際の市場調査から開発までのポイントを解説! 中国へ食品を輸出するメリットと中国で売れる日本食品のトレンド、中国への食品開発・輸出ステップ、成功させるポイントをご紹介します。 粉末スープをOEMで作る5つのポイント 粉末スープの市場トレンドと共に、OEM開発に必要なスープの種類と粉末スープの特徴、売れる粉末スープをOEMで作るポイント、粉末スープOEM開発の成功ステップを解説します。 アメリカへ食品輸出を進めるべき理由とは?実施のポイントやステップを解説! アメリカへの食品輸出を進めるべき理由とともに、食品輸出に際して押さえておきたいポイント、アメリカへ食品輸出する際のステップをご紹介します。 ロングライフ食品とは?メリットやデメリット、開発のポイントを解説! ロングライフ食品の概要からメリットとデメリット、開発のポイントを解説します。 キムチをOEMで作る4つのポイントからトレンド、事例まで解説! キムチの市場トレンドからキムチ製品をOEM開発・販売する際の訴求ポイントや開発のポイント、注目すべき事例までご紹介します。ぜひご覧ください。