クラフトジンとは?OEM製造する際の流れと注意点
Date: 2023.06.01
Date: 2023.06.01
こだわりのある香りや味わいを楽しめるクラフトジンが、近年、市場で注目を集めています。ジンファンの消費者からの人気が高まりつつあるだけでなく、焼酎や日本酒の酒造メーカーによる開発も活発になっています。
今回は、クラフトジンの概要や特徴、人気の背景、製造方法、OEM製造するときの注意点をご紹介します。
クラフトジンとは、作り手が原料や製法、産地などに強いこだわりを持ち、独自の配合によって製造されるジン全般を指します。明確な定義はありませんが、大量生産の一般的なジンとは対照的な位置付けとされています。
ジンとは、ヒノキ科の洋種ネズの雌木になる果実を乾燥した香辛料であり、特有の香りを持つジュニパーベリーをはじめとした、多様なボタニカル(香草類)で香りづけした蒸留酒です。クラフトジンは、そのボタニカルに作り手によって独自に選定がされるオリジナル性が特徴で、ハーブをはじめとした草や種など多様な配合により、個性的な味をつけられます。
クラフトジンがブームになっている背景には、近年のジンブームの潮流が考えられます。ジンはもともとジントニックというドライ・ジンとトニックウォーターを合わせ、ライムを添えるカクテルとしてよく利用されており、ジントニックは食事と相性が良いことから、人気です。
また、人気の背景として、クラフトジンの種類が市場を賑わせていることもあります。その理由として、熟成させずにスピーディーに出荷できる点や、ベースとなるスピリッツの原料に自社の焼酎や日本酒を使用できることから、手軽に開発できることを理由に、ジンの開発・製造・販売に取り組むメーカーが増えているという点が挙げられます。
ジンの国内市場においては、ジンを含むスピリッツが伸びていることから、国内製造ジンには今後も期待がされています。
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クラフトジンの開発を考える際には、ぜひ流れを確認しておきたいところです。OEM製造する際の流れをご紹介します。
1.相談
2.レシピをもとにサンプル製造
3.サンプルの確認
4.本契約
5.原材料調達
6.本製造開始
7.納品
一般的に、まずOEMメーカーに問い合わせをして相談を持ちかけます。その後、レシピを提供もしくは相談しながら作成し、そのレシピをもとにサンプルを製造してもらいます。いわゆる試作品です。味を確かめ、本製造を依頼するために本契約を結び、原材料調達のうえ、本製造を開始してもらいます。完成すれば納品を受けて、販売へと進めていきます。
●ジンの製造工程
ここで、ジンの製造工程を一通り確認しておきましょう。ジンは、まずベースとなるスピリッツを製造し、ボタニカルで香り付けをする2段階の製造工程があります。
1.ベーススピリッツの製造
原料の糖化→発酵→蒸溜
まず原料となる素材のでんぷんの糖化を行います。糖蜜や大麦、トウモロコシなどの穀物が原料として使われますが、クラフトジンでは、ブドウなどのフルーツが用いられることもあります。作られた糖を酵母によって発酵させ、もろみを作ります。そしてもろみを蒸留器に入れて加熱し、気化したアルコールを集めて冷却させます。これにより、高アルコール度数のベーススピリッツが完成します。
2.ボタニカルの蒸溜
ベーススピリッツの加水(度数調整)→ボタニカル投入→蒸留→加水(度数調整)→ジンの完成
続いて、ボタニカルでジン特有の香り付けを行います。ベーススピリッツに水を加えて度数を調整した後、ボタニカルを加えます。蒸留することで香味を抽出し、加水をしたらジンが完成します。
クラフトジンをOEM製造するときの注意点を紹介します。
●最小ロットの確認
OEM製造の際には、どのくらいのロットで依頼するかによって依頼するOEMメーカーが変わってきます。少数ロットで依頼したい場合は、最小ロットを必ず確認しておく必要があります。またロット数が少ないと割高になることが多いため、必ず見積もりを取りましょう。
●クラフトジンのイメージや材料を伝える
クラフトジンは原材料にこだわって作るものです。どのようなジン、ベーススピリッツ、キーボタニカルを使用したいか、またはレシピをOEMメーカーへ伝えましょう。それによって製造可能かどうかを判断してもらう必要があります。
●特殊なボタニカルは自身で調達
ボタニカルは、あまりに特殊な場合やこだわりたい場合は自身で調達するのをおすすめします。入手しづらい場合にはOEMメーカーに相談してみるのも良いでしょう。
●製造にかかる日数の確認
製造には1ヶ月程度を要するOEMメーカーがあります。メーカーによって異なるため、どのくらいかかるのか、必ず確認しましょう。
●原価が下げられるものは下げる方法を考える
原材料や容器などは調達ルートなどによって原価が変わってきます。見積もりの際には、細かく項目ごとに見て、無駄なコストがかかっていないか確認しましょう。原価が下げられる可能性があれば価格交渉すると良いかもしれません。
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クラフトジンは、個性あるジンとして市場で注目を集めています。この機会に、OEMメーカーに委託して製造始めてみるのも良いのではないでしょうか。
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