和菓子の開発においては、見た目や味、原材料の選定など、さまざまなこだわりがあると思われますが、パッケージについても十分に検討したいものです。 今回は、和菓子のパッケージの重要性とともに、選ばれる和菓子のパッケージのポイント、人気の和菓子パッケージの事例をご紹介します。 目次 和菓子のパッケージの重要性 選ばれる和菓子のパッケージのポイント4選 人気の和菓子のパッケージ事例 まとめ 和菓子のパッケージの重要性 和菓子を制作する際には、中身はもちろん、パッケージも重要です。 ●パッケージの重要性 和菓子に限らず、パッケージはとても重要といわれています。 なぜなら、パッケージは売上を左右する要素の中でも重要なものの一つであるからです。五感による知覚の割合は、視覚 83.0%、聴覚 11.0%、臭覚 3.5%、触覚 1.5%、味覚1.0%(※)とされており、視覚は五感の中でも圧倒的に大きいことがわかっています。 ※教育機器編集委員会編「産業教育機器システム便覧」(日科技連出版社 1972) 多くの場合に、最初に目に入るのはパッケージであって、中身ではありません。消費者はパッケージの第一印象で買うかどうかを検討するため、パッケージを決して無視することはできません。 ●和菓子パッケージ特有の重要性 和菓子のパッケージについては、伝統性や高級感を出すことが重要であることから、その役割を担うパッケージは特に重要といえます。 例えば、水ようかんの商品があったとします。水ようかんそのものは透明のプラスチック容器に入っており、何のデザインも施されていなければ、そこに伝統や高級感を感じることができないため、せっかくの魅力を十分に伝えきることができません。一方、プラスチック容器そのものや、箱にデザインを施し、箱詰めするといったパッケージングの工夫により、伝統性と高級感を演出することができます。また商品そのものの魅力を存分に発揮できる上に、消費者も、より満足感が高まるでしょう。 和菓子の包装資材には、和紙などを使った独特の世界観が作られており、和菓子専用の合掌袋なども多くあります。 売れるOEM食品はパッケージから! 食品開発OEM.jp OEMパッケージ作成支援サービス 丸信では食品パッケージの作成支援サービスを行っています。パッケージ制作に関するお悩みをお気軽にご相談ください。 選ばれる和菓子のパッケージのポイント4選 選ばれる和菓子パッケージの特徴を見ていきましょう。 1.商品の魅力が端的に伝わりやすい 和菓子のパッケージに限らず、すべてのパッケージに共通することですが、商品の魅力がぱっと見ただけで伝わりやすいことが重要です。 例えば、地元の名産物を原材料とした和菓子であれば、その名産物の写真をパッケージに印刷するなどすれば、和菓子に使われていることが直感的に分かります。細かく文字を読んだり長く眺めていたりしなくても、直感的に魅力がわかる商品は選ばれやすいといえます。 2.シンプルで中身がわかりやすい 商品の魅力以前に、寒天なのかようかんなのかなど、中身がわかりやすいことも重要です。商品の魅力が伝わると同時に、それが何の商品であるかのイメージを瞬時につかめることも重要です。 3.デザインが価格帯にマッチしている 和菓子商品は、低価格帯から高価格帯まで存在するため、それぞれの価格帯に最適なデザインであることも重要です。高価格帯の商品でありながら、高級感を感じさせないデザインのパッケージにしてしまうと、価格帯とマッチしておらず、消費者は不安を覚えてしまう可能性もあります。 4.伝統的な雰囲気が伝わる 和菓子はパッケージを通じて、日本の伝統的な雰囲気や風情を演出する重要といえます。近年はネオ和菓子といったような洋菓子の要素を取り入れた新しいジャンルも生まれていますが、通常の和菓子であれば、一般的には伝統的な要素は和菓子を購入するときの一つの安心と信頼を生む要素といえるでしょう。 人気の和菓子のパッケージ事例 市場には、すでに人気の和菓子は数多くありますが、中でもパッケージにもこだわっている商品も多くあります。人気の和菓子はどのようなパッケージを制作しているのでしょうか。事例を見ていきましょう。 ●デザインが施されたボックス状の箱を使用 ある和菓子メーカーは、立方体の紙箱に中身の和菓子のフレーバーによって異なるデザインを施しています。その紙箱には、フレーバーごとにさまざまなデザインが施されており、どのような中身が入っているのかを想像させ、見ているだけで楽しい気分になります。複数の紙箱を大きな箱に詰めたセット販売の商品は、よりカラフルでギフト用にも適しています。 ●小形ようかんに干支に合わせたデザインを採用 ある和菓子メーカーは毎年新年に合わせて、その年の干支にちなんだパッケージデザインを継続して制作しています。 老舗メーカーとして、通年商品はシンプルなパッケージデザインを貫いていますが、新年のお祝いの意味も込めたこの商品は、干支のキャラクターを配して、特殊かつ華やかなデザインにしています。 ●寒天のプラスチック容器をアルミ容器に変更 ある和菓子メーカーは、これまで使用していた寒天のプラスチック容器をアルミ容器に変更したことで、プラスチックを70%弱削減しました。世界的に脱プラスチックが進められる中、サスティナブルな容器の代替により、メーカーとしての責任を果たしています。消費者からも評価が高まるでしょう。 売れるOEM食品はパッケージから! 食品開発OEM.jp OEMパッケージ作成支援サービス 丸信では食品パッケージの作成支援サービスを行っています。パッケージ制作に関するお悩みをお気軽にご相談ください。 まとめ 和菓子は、中身はもちろん、パッケージも重要であり、購入を左右します。ぜひポイントを押さえながらこだわって制作し、売れる和菓子を作りましょう。 もしパッケージ制作でお困りなら、丸信にご相談ください。 食品パッケージ制作サービスでは、業界に精通した営業とディレクターによるヒアリングと企画力で、最新技術を駆使しながら貴社に合った素敵なパッケージをご提案します。和菓子のパッケージはもちろんのこと、他の食品パッケージや環境配慮のパッケージなど幅広く実績がございます。場合によっては企画開発からご提案させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。 お客様の思いをカタチにするパッケージメーカー 丸信は包装資材事業を柱に、お客様の課題解決につながるさまざまなサービスやソリューションをワンストップでお応えする、トータルパッケージカンパニーです。OEM製造が決まったら、気になることは売り場での訴求方法です。丸信ではOEMマッチングのご支援だけでなく、パッケージ製造企業として、お客様の製品をより魅力的に見せるパッケージをご提案いたします。 コーポレートサイト 丸信のパッケージ製作サービス 「化粧箱を作りたい」「こんな紙箱を探している」ご要望をカタチにいたします! 「袋に貼るシールを作りたい。」商品にぴったりの、オリジナルラベルをご提案! 「食品を入れる袋を作りたい。」効果的なパッケージ方法をトータルサポート! 売れるOEM食品はパッケージから!食品開発OEM.jpOEMパッケージ作成支援サービス パッケージ制作でこんなお悩みはありませんか。 食品のこだわりポイントをオリジナルパッケージでアピールしたい 店頭で手に取ってもらいやすいパッケージにしたい 容器・包材・外箱など何を選べば良いか分からない 環境に配慮した資材を使用したい 丸信では、食品のパッケージ制作をデザイン企画から容器選定、商品撮影、ラベル印刷など幅広くご支援しております。パッケージ制作に関するお悩みは丸信にご相談ください。 詳細はこちら 関連情報 大福 栗きんとん オリジナルデザインの個包装生わらび餅 セミオーダーPBプラン
関連記事 食品トレンド・業界動向 健康寿命やストレス軽減にフォーカスした機能性食品 食品トレンドや業界動向の一つとして、健康寿命やストレス軽減にフォーカスした機能性食品を取り上げ、2025年のトレンドや開発事例、開発のポイントをご紹介します。 選ばれるゼリーのパッケージはここが違う!押さえておくべきポイントとは? 透明感があり、パッケージに透明性を持たせ、工夫することで見た目の引きもよくなるゼリー商品のパッケージ容器の種類と特徴、注目事例や制作のポイントをご紹介します。 炭酸飲料をOEMで作る4つのポイントは?市場トレンドから事例までご紹介 世界的に拡大し、日本でも需要が高まる炭酸飲料のOEM開発を検討されている方に向け、炭酸飲料のトレンドから開発のポイント、開発事例をご紹介します。 介護食のOEM開発を成功させるには?トレンドや注意点もご紹介! 近年は高齢化に伴い介護食を始めとした高齢者向け、食品市場が拡大しています。介護食のOEM開発を進めるにあたって押さえておきたい、最新のトレンドや成功させるポイント、注意点をご紹介します。 2025年食品トレンド・業界動向④ 冷凍食品 冷凍食品市場は、食品市場の中でも大きく拡大しており、消費者ニーズの高まりが加速しています。今回は2025年の冷凍食品のトレンドや業界動向をご紹介します。 紅茶のパッケージ開発のポイントとは?注目の事例もご紹介 これから紅茶のOEM開発を行う事業者は、パッケージにもこだわりを持ってデザインを行うのではないでしょうか。今回は、紅茶のパッケージを開発するポイントについて、注目すべき事例とあわせてご紹介します。