HOME > コラム > 世界に広がる代替肉とは ーサステナブルフード・大豆ミート

関連のコラム

漬物をOEMで製造する際の差別化のポイントとは?

今回は、漬物をOEMで製造する際に必要な差別化のポイントやOEMメーカ…

ドレッシングOEMで差別化を図るポイント5選

今回は、ドレッシングOEM製造にて差別化を図るポイントをご紹介します。…

売れるハンバーグをOEMで作るポイントとは?

新たにハンバーグ商品を開発して多くの食卓に上るような人気商品を作りたい…

市場拡大中の代替乳 牛乳アレルギーでも飲める?

今回は代替乳とは何かということや、市場規模、種類やメリット、商品事例な…

代替シーフードとは?そのメリットや商品事例をご紹介

今回は代替シーフードの概要やメリットデメリット、商品事例をご紹介します…

つくりたいもの・サービスを探す

OEMメーカーを探す

関連のお役立ち資料

食中毒予防マニュアル

手洗い・洗浄作業など、食中毒予防の3原則に基づいたマニュアルです。

場所から探す!食品衛生における汚れと対策集

内装、器具、部材など場所ごとの食品衛生における汚れと対策をご紹介します。

衛生商品カタログ

食品工場の衛生管理に役立つ、衛生商品をご紹介します。

食品表示に関する基礎知識

食品表示における基本ルールや表示する際の注意点など、食品表示における基礎をわかりやすく解説します。

食品情報コラム集

食品情報に関するコラムを一括ダウンロードしていただけます。

関連のイベント

現在の募集企業様

世界に広がる代替肉とは ーサステナブルフード・大豆ミート

畜産・乳製品健康食品

Date: 2020.12.10

最近、よく耳にする「代替肉」。「大豆ミート」や「フェイクミート」などを店頭で見かける機会も増えてきました。この代替肉は、なぜ今、それほどまでに注目されているのでしょうか。また気になるその味や今後の可能性についても解説します。ぜひ食品企画・開発にお役立てください。

代替肉とは

代替肉とは、主に大豆などの植物性原料を用いて、肉の味や食感を再現して作られるもので、実際は肉ではありません。文字通り、肉の代わりとなる食品です。

おそらく、代替肉という名よりも、フェイクミート、大豆ミート、大豆肉、ソイミートといった呼び名のほうを耳にした回数が多いのではないでしょうか。他に、疑似肉、植物性タンパク、アナログミート、ベジタリアンミートなどとも呼ばれています。世界的に注目を集めていますが、日本では2019年ごろから拡がりを見せてきています。

植物由来の代替肉の作り方としては、豆類や野菜などの原材料からタンパク質を抽出して、加熱、冷却、加圧などを行い、肉のような食感に加工します。

食品情報コラム集

食品情報に関するコラムを一括ダウンロードしていただけます。

ダウンロードはこちら

代替肉が注目される理由

ところで、なぜわざわざ加工をしてまで、大豆や野菜を肉に似せて作るのでしょうか。

きっと多くの人がイメージするのは、「動物性脂肪がないためヘルシー」「ベジタリアン向けの肉」といったことでしょう。

確かに、それも注目されている背景ではありますが、実は世界的には「代替肉は地球に優しい」という考え方が広がっています。

特に米国では年間何千トンもの牛肉が消費されていますが、これらの牛肉を製造するためには、想像以上に地球に大きなダメージを与えているといわれています。まず牛を育てる牧場づくりのための森林伐採、牛を育てるために必要な大量の水供給、牛が発するおならやげっぷに含まれる温室効果ガスであるメタンガスによる悪影響など、地球温暖化や大気汚染、水質汚染などの地球環境問題の大きな原因の一つとなっているのです。

このことから、代替肉は牛肉などの本物の肉と比べて地球環境にやさしい肉と考えられています。

ビヨンド・ミートという米国の代替肉製造メーカーが研究した結果によると、一般的なビーフバーガーを作るのと比べて、同社の代替肉を使ったバーガーを作るのは、生産過程で発生する温室効果ガスの排出を90%も削減する上に、93%も少ない土地面積の使用でまかなえるとのこと。

また現在は、電力の供給がままならない国や地域などにも手軽に利用できる、冷蔵しなくてもよい代替肉の開発も進められているといわれています。代替肉は、世界的に「エコ」なミートとして、ますます拡がりを見せていく可能性があります。

気になる!代替肉そのお味は?

ところで、代替肉はどんな味がするのでしょうか。

実は、これまでのソイミートなどの代替肉は、風味などが欠けており、いわゆる本物の肉を食べて感じられるような「おいしさ」とは程遠いものだったといわれています。

しかし、最近ではその味は改善されてきており、米国のメーカーは研究の末、牛肉特有の色や風味を忠実に再現するために「大豆レグヘモグロビン」と呼ばれるものを大豆の根からつくりだしました。この物質を大豆ミートなどの代替肉にプラスすることで、肉の味に近づけることができたといいます。

今後は、ますます代替肉の「おいしさ」についても進化していくと予想できます。

食品情報コラム集

食品情報に関するコラムを一括ダウンロードしていただけます。

ダウンロードはこちら

代替肉市場の今後

国内外では、すでに代替肉市場は拡大しています。株式会社矢野経済研究所が発表している、国内・海外における代替肉(植物由来肉・培養肉)の市場調査(201912月から20203月まで)の結果によると、2020年の代替肉の世界市場は約2,500億円にも上ると予測されています。

欧米では、代替肉市場は一定規模の市場を持っており、2025年には約6,700億円、2030年には1兆円を超えると予測値が出されています

日本でも2019年から2020年にかけて代替肉商品がぞくぞくと登場し、活発化していることから、国内市場も大きく成長していく可能性があります。

まとめ

代替肉は、今や世界的に注目を集める新しい「肉」です。エコな肉、そして健康志向の肉として注目を集めており、今後はさらにおいしさも追求され、市場も拡大していくと予想されます。今から注目しておき、食品企画や開発のヒントにしてはいかがでしょうか。




関連記事

漬物をOEMで製造する際の差別化のポイントとは?

今回は、漬物をOEMで製造する際に必要な差別化のポイントやOEMメーカーを選定するときの確認事項をご紹介します。

ドレッシングOEMで差別化を図るポイント5選

今回は、ドレッシングOEM製造にて差別化を図るポイントをご紹介します。

売れるハンバーグをOEMで作るポイントとは?

新たにハンバーグ商品を開発して多くの食卓に上るような人気商品を作りたいとお考えの方にとって、今、どのようなハンバーグが売れているのか、気になっているのではないでしょうか。

市場拡大中の代替乳 牛乳アレルギーでも飲める?

今回は代替乳とは何かということや、市場規模、種類やメリット、商品事例など、代替乳にまつわる情報をご紹介します。

代替シーフードとは?そのメリットや商品事例をご紹介

今回は代替シーフードの概要やメリットデメリット、商品事例をご紹介します。

ポテトチップスOEM開発のポイントは?ご当地・プレミアム・野菜チップス開発もおすすめ

ポテトチップスはいま、どのような市場傾向があるのか、また開発に当たって、消費者に受けるものはどのようなものなのかといった開発のポイントと共に、ポテトチップスOEMメーカーの選び方をご紹介します。

 

 

 

 

食品パッケージ制作支援サービス