青汁市場の規模が急拡大している要因とは
Date: 2021.03.23
Date: 2021.03.23
現在、健康志向により、青汁市場が急拡大しているといわれています。現在では、各メーカーが美味しい青汁を開発することに日々、試行錯誤しています。そうした背景もあって青汁市場は活性化しており、さまざまな青汁製品が登場するようになりました。そこで今回は、青汁市場が急拡大している要因や、おいしい青汁を作るポイントを解説します。
近年、青汁市場の市場規模が急激に拡大しています。ある調査によると、2019年度の青汁製品の市場規模は、2014年比で13%増しとなり、推計1,050億円となりました。さらに2020年には、1,071億円となり、伸長しました(健康産業新聞より)。ここ数年は横ばいか、少し伸びている程度ですが、すでに1,000億円規模の市場へと到達していることは、あまり知られていないかもしれません。
この青汁市場が急拡大した背景には、従来からある人々の健康意識の向上ともに、2020年に起きた新型コロナウイルス感染症の拡大による、さらなる健康意識の高まりが背景にあると考えられています。
青汁製品と一口に言っても、粉末製品から飲料製品まであり、グリーンスムージーといったものまで含みます。2017年には飲みにくかった青汁の代替え品「フルーツ青汁」が大ヒットしたのをきっかけに、青汁に対するイメージが変化し、青汁市場も大きな変化を遂げました。現在はさまざまなメーカーが参入し、競争が激化しています。
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フルーツ青汁の大ヒットを受け、おいしい青汁を次々と開発しています。
例えば、青汁飲料の中でもトップシェアの大手飲料メーカーは、粉末製品がほとんどだった当時、「手軽においしく飲めるように」という考えの下、飲みやすいドリンクタイプを開発しました。その後、無糖タイプやペットボトル製品なども作り、まるで一般的なソフトドリンクのように、買いやすく飲みやすい健康的な飲み物としての位置を築きました。
おいしい青汁を作るためには、どのような工夫が考えられるのでしょうか。いくつかポイントを解説します。
●苦いケールだけでなく使用する野菜を検討する
青汁によく使われている原材料は、ケールと大麦若葉です。特に大麦若葉はケールよりも苦味が少ないといわれるため、よく使われています。また栄養的に、大麦若葉はケールより鉄分が多く、活性酸素を抑えるといわれるSOD酵素やビタミンC、食物繊維等が豊富といった面も注目されています。他にも、青汁の原材料としては、明日葉や桑の葉、小松菜、よもぎ、モロヘイヤなども使われています。
●他の食品を混ぜる
最近では、フルーツ青汁を筆頭に、リンゴやバナナなどのフルーツ果汁や抹茶、ハチミツ、乳酸菌、しょうが、黒糖といったさまざまなものを混ぜる手法もあります。これにより、青汁特有の苦味を緩和し、「これなら飲めそう」といった青汁の心理的ハードルを下げる助けにもなります。
●味・風味を加える
他の食品を混ぜることで、味や風味が変化することもあります。このように、味を変えるために、他のものを加えるのも一つの方法です。
●粉末状にしてデザートにかける用途を持たせる
青汁製品は従来、粉末を溶かして飲むのが主流でしたが、現在も粉末タイプは存在します。その中でも、最近では、溶かして飲むだけでなく、粉末の抹茶のようにアイスクリームにふりかけたり、場合によってはヨーグルトに振りかけたりしてデザートの一種としての用途を持たせた製品も出てきています。飲むだけでない用途を提案することで、新鮮に青汁を摂取してもらうことができます。
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青汁は、「粉末飲料」だけではなくなってきました。青汁市場が拡大している中で、今後は、無理なくおいしく飲める青汁製品がより一層、求められていくでしょう。
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