これからパンをOEMで開発・製造するという方は、どうすれば売れるパンを作ることができるのか、悩んでいるところもあるのではないでしょうか。 ぜひ今回ご紹介するポイントをヒントにして、売れるパンの製造を成功させてください。また食品OEM全般に欠かせない衛生面に配慮したメーカー選びのポイントもご紹介します。 目次 パンのOEMとは? 売れるパンをOEMでつくるポイント 衛生面が配慮されたOEMメーカーを選ぶには? まとめ パンのOEMとは? パンのOEM製造を実施するに当たり、まずは基本を押さえておきましょう。 ●OEMとは? OEMとは、「Original Equipment Manufacturing(Manufacturer)」を略した言葉です。直訳すると「オリジナル製品の製造(製造者)」となりますが、一般的には他企業などの依頼を受けて製品を代わりに製造すること、またはその業務を行うメーカーのことを指します。 OEMは食品の分野だけでなく、アパレルや自動車、電化製品、化粧品などさまざまな分野で行われています。 OEMに製造を委託するのは企業や個人であり、その多くは製造機能を有していない場合が多くあります。例えばこれから画期的なパンを開発して世に送り出したいと考えており、アイデアや企画は固まっていても実際に工場などの製造設備や市場に投入できるに値する品質を確保できる製造技術を持たないといった企業があったとします。 この場合は、自社で一から工場や設備を設けて人員を雇って製造するよりも、製造パンのOEMメーカーに企画したパンの製造工程を委託するほうが効率的に製造が可能になります。 ●パンのOEM製造の流れ パンのOEMにおいては、一般的に次の流れで製造を進めていきます。 打ち合わせ→見積もり→試作→製造→納品 最初にOEMメーカーに対して企画を相談し、実際の製造について検討します。問題なければ見積もりをとって試作をしてもらいます。試作では試食をして原材料の配合の割合などを検討します。問題なければ製造を行い、納品を受けます。 食品OEM検討 ポイント・コラム集 食品OEM依頼の際に確認したいコラムを 一括ダウンロードしていただけます。 ダウンロードはこちら 売れるパンをOEMでつくるポイント 売れるパンをOEMでつくるためには、OEMに委託する前からの各工程においてポイントを押さえて行うことが求められます。 【企画・開発】 ●トレンド・ブーム、市場ニーズを押さえる 現在、市場で売れているパンを研究し、トレンドやブーム、ニーズを捉えることが重要です。 ●オリジナリティを追求する 市場で稼ぐためには、他社との差別化が重要になります。オリジナリティを追求し、自社には何ができるのか強みを発揮できる企画を行いましょう。 ●売り場をイメージする ただ商品を作るのではなく、売り場に並んでいるところをイメージすることが重要です。競合他社の製品に勝つ必要があるためです。そのためには、まずどこで販売するのかの売り場を決定する必要があります。 ●長年の実績と経験のあるOEMメーカーに相談する 企画開発をしながら、ある程度固まった段階で、理想的な製造を実現してくれるOEMメーカーを見つけましょう。 ●パッケージにもこだわる パンそのものの開発を進めるとともに、パッケージの開発も重要です。なぜなら、消費者は大抵の場合、パッケージを見て購入するかどうかを決めるからです。パッケージも含めた企画開発を行うことは、売れるパン作りの条件といえます。 【OEMメーカー選び】 ●衛生面や品質への配慮 パンのOEMメーカーを選ぶ際に最も重要なのは、徹底した衛生面や品質への配慮といえます。なぜなら食品は安全性が最も重要であり、いくら優れた企画開発を行っても、安全性の低い商品は売れることはないからです。 ●パン製造の高い技術と豊富な実績 高い技術と豊富な実績によって優れたパンが生み出されます。技術力と実績の面を入念に比較検討しましょう。 ●原材料調達の柔軟性 パンの生地や具材の原材料を調達する際に、柔軟に調達について対応してくれるメーカーもいます。長年培った技術と経験をもとに、最適な原材料を調達してもらえるとより良いでしょう。 【OEM製造】 ●試作を重ねる 製造においては試作を重ね、こだわって製造するのをおすすめします。企画開発したものが実際に形になったときに、理想とはかけ離れてしまうこともあるためです。試作を重ねて、できる限り、理想に近づけることが重要です。 ●テストマーケティングを行う 初めての製造の場合、少量から製造し、テスト的に市場に投入するのが一般的です。またフレーバーなどを変えてテストマーケティングを行い、消費者の反応を見るというのも一つの方法です。 ●コスト最適化 製造の際に、コスト面で無駄のないように最適化することをお勧めします。小ロットで製造するとコストが高くなってしまうケースも少なくありません。そのため小ロットからコストをできるだけ抑えて、製造できるOEMメーカーを見つけましょう。 衛生面が配慮されたOEMメーカーを選ぶには? 先述の通り、OEMメーカーを選ぶ際には衛生面や品質への配慮を重視しましょう。食品衛生が守られた工場はとても重要です。そこでOEMメーカーを選ぶときの見極めポイントをご紹介します。 ●HACCPや国際基準ISOなどの認証取得の有無 製造する工場が食品衛生に関する認証であるHACCPや国際基準ISOなどを取得しているかどうかはわかりやすい目安となります。 ●独自の管理方法などの体制 工場の衛生管理体制についても重要です。例えば、工場の作業員が、工場の作業場に入る前に、前室で粘着ローラーで全身に付着している埃や髪の毛を取り除いてから工場に入ったり、エアシャワー室が用意されており、塵埃を除去したりする仕組みになっていたりと、体制がしっかりしていると安心です。 ●安全性や健康に配慮した原材料調達 原材料を調達してもらう場合、安全性や健康に配慮する考えがあるかも確認しましょう。例えば、オーガニック認証された原材料を率先して調達していることなどが挙げられます。 食品OEM検討 ポイント・コラム集 食品OEM依頼の際に確認したいコラムを 一括ダウンロードしていただけます。 ダウンロードはこちら まとめ 消費者に届ける美味しいパンは、開発製造工程で十分に配慮を行いながら、オリジナリティを追求することで生まれると考えられます。ぜひ今回ご紹介したポイントを押さえて優れたOEMメーカーを見つけ、売れるパンを製造してください。 食品開発OEM.jpでは、食品に関するトレンド情報・技術情報をはじめ、商品・サービス情報など食品OEMに関わるさまざまなお役立ち情報をご用意しております。また多様なジャンルの食品OEMメーカーを見つけることができますので、ぜひご覧ください。 丸信では、食品OEMまるごとおまかせサービスをご提供しており、企画からOEMメーカー選定、試作、パッケージ制作、納品などまで一貫してサポートいたします。 食品OEMまるごとおまかせサービス お客様の思いをカタチにするパッケージメーカー 丸信は包装資材事業を柱に、お客様の課題解決につながるさまざまなサービスやソリューションをワンストップでお応えする、トータルパッケージカンパニーです。OEM製造が決まったら、気になることは売り場での訴求方法です。丸信ではOEMマッチングのご支援だけでなく、パッケージ製造企業として、お客様の製品をより魅力的に見せるパッケージをご提案いたします。 コーポレートサイト 丸信のパッケージ製作サービス 「化粧箱を作りたい」「こんな紙箱を探している」ご要望をカタチにいたします! 「袋に貼るシールを作りたい。」商品にぴったりの、オリジナルラベルをご提案! 「食品を入れる袋を作りたい。」効果的なパッケージ方法をトータルサポート! 無料食品開発に関するお役立ち資料を無料進呈 食品開発に役立つ各種資料を無料でご提供しています。 是非この機会にご覧ください。 食中毒予防マニュアル 場所から探す!食品衛生における汚れと対策集 衛生商品カタログ 食品表示に関する基礎知識 食品情報コラム集 食品OEMご検討時に気を付けたい ポイント・コラム集 健康食品の開発の流れ -商品企画~開発まで 【掲載ご希望企業様用】 食品開発OEM.jpとは? お役立ち資料一覧はこちら 関連情報 冷凍ピザ~自社ブランド『南の大地』~ 天然酵母 ソフトフランス 製菓・製パン材料
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