歯垢の形成をふせぐ機能を持つ“CI(サイクロデキストラン)”含有製品「CI-Dextran mix」は、歯科業界でも採用されている注目の新素材です。
CIは虫歯菌が糖から歯垢をつくる働きを阻害する「虫歯菌に糖を利用させないオリゴ糖」なので、虫歯菌が利用できる糖(お砂糖など)と一緒に摂っても効果を発揮します。
無味無臭の粉末で、高い水溶性・熱酸耐性を示すので、加工しやすく幅広い用途に利用可能です。
■用途
- 一般食品・お菓子
お砂糖を使った食品でも効果が期待できます - 健康食品・サプリメント
少量で効果を発揮します - 歯科用品
化粧品原料としてもご利用いただけます
INCI Name : Cyclized Leuconostoc Ferment Filtrate
化粧品成分表示名 : Cyclized Leuconostoc Ferment Filtrate - ペット用品
CI-Dextran mix (粉末) 500g
プラーク(歯垢)形成抑制効果を有する機能性成分である、環状オリゴ糖「CI(サイクロデキストラン)」を13%以上含むデキストラン混合物です。
日新製糖のみが製造している新規のオーラルケア素材です。
■CI(シーアイ)とは
CIはグルコースが輪のようにつながった環状オリゴ糖で、大きな特徴は「プラーク形成抑制効果」をもつことです。
日新製糖のみが扱っている新規のオーラルケア素材です。
■主な特徴:プラーク形成抑制効果
<虫歯や歯周病の原因「プラーク」>
プラークは虫歯菌や歯周病菌等の細菌の集合体です。虫歯菌はGTFの働きによってスクロースから不溶性グルカンを合成し、この不溶性グルカンの働きによってプラークが形成されます。
こうなると、プラーク内の虫歯菌が産生した酸はプラーク内に留まり、酸が歯の表面を溶かすことで虫歯になります。
※GTF:不溶性グルカン合成酵素
<GTFを阻害してプラークの形成を抑制する>
CIはGTF阻害効果を有するので、スクロースから不溶性グルカンを作らせず、プラークの形成を抑制します。
<スクロース存在下でも不溶性グルカン生成を抑制する>
CIは虫歯菌の酵素に働くので、スクロースが存在していてもプラークの形成を抑制します。CIはキシリトール等のような「虫歯菌が利用できない糖」ではなく、「虫歯菌に糖を利用させないオリゴ糖」です。
その他の機能として、包接作用を示す可能性も示されています。(マスキング効果、可溶化、安定化、バイオアベイラビリティーの向上)
<学会発表実績>
- 第69回日本応用糖質科学会(2020年9月9日~11日)
『環状イソマルトオリゴ糖含有品CI-Dextran mixを用いた難溶性物質可溶化法の開発』 - 第66回日本食品科学工学会(2019年8月29日~31日)
『CI-Dextran mixの包接によるフラボノイドの可溶化に関する研究』 - 第57回日本小児歯科学会(2019年6月10日、11日)
『Streptococcus mutansのバイオフィルム形成におけるサイクロデキストランの影響』 - 第67回日本口腔衛生学会(2018年5月18日~20日)
『ミュータンスレンサ球菌のバイオフィルム形成・エナメル質脱灰に及ぼすサイクロデキストランの効果』
■ご紹介動画
■物性・その他の機能
・無味無臭
・熱、酸、アルカリに強く高い安定性
・当量の水に溶解する高い水溶性