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ロングライフ食品とは?メリットやデメリット、開発のポイントを解説!

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Date: 2025.11.04

近年、食品の賞味期限をできるだけ延ばすために研究が進められており、技術の発達について目覚ましいものがあります。そのような技術により作られているロングライフ食品は、日頃の食生活における利便性を高め、防災食としても活用できる上に食品ロスの削減にもつながることから、注目されています。

今回は、ロングライフ食品の概要からメリットとデメリット、開発のポイントを解説します。

ロングライフ食品とは?

ロングライフ食品とはどのような食品なのかを確認していきましょう。

●ロングライフ食品とは?
ロングライフ食品とは、食品に対する加工と包装それぞれに対して長期保存できるよう、特別な技術を用いて製造された食品を指します。法的に定義が決められているわけではないため、その製法は食品によって異なります。共通しているのは、賞味期限が従来の食品と比べて長いこと、常温保存が可能であることなどが特徴としてあります。

●主な技術
ロングライフ食品の主な技術として、食品に対しては食用油の酸化を抑制する技術、無菌状態で充填する技術などがあります。包装に関しては、紙パックを6層構造にしたロングライフ紙パック、特殊なフィルムを用いる真空スキンパックなどの技術が挙げられます。

●注目されている背景
近年、ロングライフ食品が注目されている大きな理由として、食品ロスが低減できることが挙げられます。環境省によれば、令和5年度の食品ロスの発生量は約464万トンで、内訳は家庭系約233万トン、事業系約231万トンと推計されており、減少はしているもののまだまだ多い状況です。こうした背景から、国を挙げて食品ロス削減が推進されています。

賞味期限が延びて長く食べられるロングライフ食品は廃棄を減らすことから、食品ロス削減に貢献します。

またロングライフ食品は防災食としても活躍するほか、日常的にも長く美味しく食べられる食品をストックしておくことができ、忙しい現代人のニーズに対応します。

これらのことから、ロングライフ食品は近年、注目を集めています。

ロングライフ食品のメリット

ロングライフ食品は、開発する立場にとって数多くのメリットがあります。

●賞味期限を延ばせる
従来の食品の賞味期限を延ばせるため、より長い期間に渡って顧客に商品を楽しんでもらえます。また、防災食に利用してもらうことができれば、商品の利用の幅が広がり、より多くの消費者をターゲットにできます。

●常温保存により顧客の利便性が向上する
ロングライフ食品は常温保存できるのが一般的であるため、冷蔵庫や冷凍庫への保存が必要な普通の食品と比べて、顧客に利便性の高さを感じてもらいやすくなります。また冷蔵保存が必要な場合は、賞味期限が切れていないかのチェックの手間もかかりますが、ロングライフ食品なら手間が低減できるでしょう。

●輸出しやすい
海外へ輸出する食品は、数ヶ月に及ぶ賞味期限が求められることが多くありますが、ロングライフ食品の中にも数ヶ月保存できるものもあるため、輸出できる可能性があります。ロングライフ食品を開発することで、海外輸出の可能性が広がります。

●無添加を実現可能
ロングライフ食品は、殺菌技術によって保存性を高める製法であるため、添加物の使用が少量もしくは無添加を実現できます。近年、無添加食品を健康や安心・安全といった観点から利用する消費者が増えていることから、無添加食品として開発・販売することで、より一層、消費者ニーズを満たすことが可能になります。また商品に対して「無添加」という付加価値を付けることもできるでしょう。

ロングライフ食品のデメリット

一方で、ロングライフ食品を開発・販売する際には次のようなデメリットが生じることがあります。

●製造技術と環境の必要性
ロングライフ食品は、先述の通り、ロングライフ製法によって作られています。そのため、製造技術が必要不可欠です。そのため、まずはロングライフ製造技術を用意する必要があるほか、無菌状態で充填するなどできる環境を整える必要があります。
製造技術や環境面がそろわない場合はデメリットとなってしまうでしょう。

●高額になりやすい
ロングライフ食品を製造する際には、製造技術や環境の用意が必要ですが、それらは通常の食品開発よりもコストがかかってしまいます。そのため、製造コストが上がり、その分、商品価格も上がることになります。そのため、消費者に提供する商品の価格が上がってしまう点はデメリットとなるでしょう。

●風味調整がむずかしいこともある
近年のロングライフ食品の技術の進歩は目覚ましいものですが、通常の食品と比較して、風味調整がむずかしいことがあります。風味にとことんこだわりたいという場合や、細かな調整を行いたい場合にはロングライフ食品は不向きといえるかもしれません。

ロングライフ食品の開発ポイント

ロングライフ食品を開発する際には、ぜひ次のようなポイントを押さえて実施しましょう。より“売れる”ロングライフ食品を製造できるはずです。

●目的とターゲットの明確化
市場にロングライフ食品を投入するにあたっては、目的とターゲットを明確にしなければ、他の競合商品に負けてしまう恐れがあります。なぜなら、一般的にヒットしている食品というのは、目的とターゲットが明確であるためです。それにより、競合商品との差別化が実現するため、よりターゲットに選んでもらいやすくなります。

よりターゲットを明確にするには、ペルソナを設計することがポイントです。ペルソナとは、自社商品を利用する典型的な顧客像を指します。年齢や性別、居住地、職業などを細かく設定し、架空の人物を作ります。その人物のニーズに合わせて商品を開発することで、よりニーズに合致し、一貫性を持った訴求が可能になります。

●消費者ニーズの調査
ターゲットやペルソナの明確化を行う際にも欠かせないのが消費者ニーズを調査することです。一般的にロングライフ食品のニーズとして、「常温保存が可能」「賞味期限切れを起こさずに済む」「防災備蓄品にできる」「旅行に持っていきやすい」などがあります。これらのニーズをつかめれば、よりターゲットに適した商品開発が可能になります。

●加工技術の選定
先述の通り、ロングライフ製法は複数あるため、これから開発したい食品の特性に応じて加工技術を選定することがポイントです。商品の目的やターゲットのニーズを満たす食品を実現する技術を選定しましょう。

まとめ

ロングライフ食品は、賞味期限を長く保つことができ、常温保存できるためユーザーの利便性向上につながったり、輸出しやすいということもあり、ぜひ開発を積極的に進めたい食品です。

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