カレースパイスの種類や効能は?
Date: 2020.12.25
Date: 2020.12.25
日本では、もはや国民食となっているカレーライスですが、そのカレーの風味はさまざまな食品に使用されています。そのカレー風味に欠かせないのがカレースパイスです。カレースパイスと一口に言っても、さまざまな種類があり、特徴も異なります。
そこで今回は、カレースパイスの種類や効能をご紹介します。カレー風味の食品の企画・開発を検討している方は、ぜひヒントにされてみてください。
カレーには、さまざまなスパイスが使われています。実に60種類ほどもあるといわれているので、どれを用いるかは迷いどころです。
もともとカレーを作るためには数あるスパイスの中で、必要な種類の分量を調整しながら、いくつか組み合わせて調合して使用します。
通常のカレーでは3種類から10種類のスパイスが使われることが多く、その代表は「香り」「色」「辛味」をつけるスパイスの3種類だといわれます。
では、この3種のスパイスには、それぞれどのような特徴があるのか、また、それぞれ具体的なスパイスをご紹介します。
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クミン、シナモン、カルダモン、オールスパイス、ガーリック、コリアンダー、クローブ、ローレルなど
香りを付けるスパイスは、何より、あのカレー独特の食欲をそそる香りを付加してくれます。ただ単にカレーの香りといっても、一種類のスパイスが作るものではありません。数種類のスパイスの香りがあいまって、初めて作り出されるものなのです。代表的な3つの香りを付けるスパイスをご紹介します。
●クミン
カレーには欠かせないスパイスの一つで、スパイシーな風味を付け加えてくれます。クミンの香りをかぐと、「カレーの香りだ」と認識するほど、カレーには定番になっていますが、実はインド料理全般に定番となっているスパイスです。パウダー状のものと、種状のものがありますが、種状のものは、カレーに入れる前に油で炒めると、香りを引き出すことができます。
●カルダモン
ショウガ科の植物であるカルダモンの香りは、爽やかでエキゾチックな香りです。味は辛みとほろ苦さを感じるもので、エスニック料理に適しています。
●シナモン
日本でもよく使われるシナモンは、甘い香りが特徴で、カレーに加えるとコクをもたらします。スイーツに使用されるイメージが強いですが、スパイスの一つとして料理にも使われています。
チリペッパー(カイエンペッパー・レッドペッパー)、ジンジャー、ブラックペッパーなど
カレーといえば、辛さも欠かせません。甘いカレーも日本では楽しまれていますが、やはり基本は辛いカレーではないでしょうか。その辛さを引き出すには、こんなスパイスが使われています。代表的な辛味を付けるスパイスを見ていきましょう。
●チリペッパー(カイエンペッパー・レッドペッパー)
カレーの辛味は主に、このチリペッパーによるものです。辛いスパイスの代表で、呼び名もさまざまです。唐辛子を用いた真っ赤な色が特徴のスパイスで、辛さにも段階があり、調節しながら使います。口の中がカッと熱くなるような辛さを持ち、独特の風味もあるので料理をおいしくしてくれます。
●ジンジャー
ショウガのスパイスで、ピリッとした辛さをカレーに付け加えてくれます。ジンジャーを使用することで、後味がスッキリとするといわれます。日本でもジンジャーのパウダーは一般的に料理に使用されることはありますが、辛さという観点からスパイスとして使用されるというのは意外ですね。
●ブラックペッパー
コショーの実を使ったブラックペッパーは、日本でもステーキなどに使用するおなじみのスパイスです。爽やかでシャープな辛味が特徴で、カレーにはしびれるような辛味をもたらしてくれます。カレーのアクセントに欠かせません。
ターメリックなど
カレーといえば、黄色系の色が定番です。日本では茶色ですが、インドのカレーといえば黄色のイメージがあります。この黄色は、ターメリックの色であることがほとんどです。
●ターメリック
ターメリックは黄色い色をしたスパイスです。カレーの色付けに使われる代表的な存在となっています。日本ではウコンと呼ばれることもあり、その呼び名のほうが親しみやすいでしょう。土のような香りに、少し苦味があるのが特徴です。カレーには色だけでなく、独特の風味も加えてくれるので、定番のスパイスとなっています。
カレーに使われる主なスパイスについてご紹介してきました。スパイスは非常に多くの種類が存在しますが、その中でも、カレーに使われる定番のスパイスは決まっています。それぞれのスパイスに魅力があるので、うまく使いながら、食品開発のヒントにしてみてください。
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