今さら聞けないグルテンフリー効果を解説
Date: 2020.12.24
Date: 2020.12.24
近年は、無添加食品やグルテンフリーといった、体にやさしい食べ物を好んで選ぶ人たちが増えてきています。健康志向と共に、体に自然でより良いものを取り入れたいといったニーズがあります。
特にグルテンフリーは、アレルギー症状を持つ人々の間から一般にも広がった考え方で、今ではスタンダードになってきています。しかし、日本人の中には、グルテンフリーにあまりなじみがなく、どんな効果があるのかを知らないことも多いものです。
そこで今回は、今さら聞けないグルテンフリーの効果を確認しておきましょう。
グルテンフリーとは、「グルテン」を含まない食品のことを指します。
では、グルテンとは何のことなのでしょうか。
グルテンとは「gluten」と英語表記されるもので、小麦粉に含まれる粘性物質です。グルテニンとグリアジンという2種類のたんぱく質が結合してできたタンパク質で、パンやパスタ、ラーメン、うどんなどの小麦粉食品のもちもちとした食感を作り出しています。小麦粉食品は多数あるため、グルテンは非常に身近な存在といえます。
しかし、グルテンは主に小腸へ悪影響を及ぼす可能性が指摘されており、「グルテン過敏症」というグルテンに小腸が過敏に反応するものや、「グルテン不耐症」というグルテンを消化しにくいものがあります。
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そのような中、グルテンを摂取しない食事法または、グルテンを含まない食品を意味する「グルテンフリー」が注目を集めています。
もともとグルテンフリーは、アレルギー症状の出る人たちの体質改善が目的の食事療法でしたが、その後、一般の人々もグルテンフリーを実践することで、体調がよくなったり、ダイエットにつながったりという結果が出ました。このことから、一般の人々の間でも健康のために小麦をできるだけとらないという食事法が生まれ、広がっています。アメリカではすでに一般的になってきていますが、日本でも近年、知名度が高まってきています。
では、グルテンフリーの食事法は、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
グルテンには、中毒性があるといわれています。ですからグルテンをとらないようにすれば、もっと食べたいという衝動が起きづらくなり、食べ過ぎを防ぐことができます。
また、グルテンを含む小麦食品とらないということは、小麦食品がもたらす食後血糖値の急上昇を防ぐことができます。そのため、血糖値を下げようとして過剰分泌される、脂肪をためこむインスリンも減らすことができます。また、ごはんと比べて小麦は消化・吸収が速いので、すぐにお腹がすくというのも避けられます。
グルテンは臓器に炎症をきたし、がん発症の一因にもなるといわれています。そのためグルテンフリーはがんの予防につながると考えられています。
グルテンが引き金になっておきる自己免疫疾患の一つである「セリアック病」は、グルテンによって小腸が損傷されることで、栄養が吸収できない状態になります。そしてこのセリアック病に似ている「グルテン過敏症」が、近年、急増しているといわれています。これは腸の免疫システムがグルテンを異物と認識して体にさまざまな反応を起こすものです。
自覚症状がないケースもあるため、万が一、グルテン過敏症であった場合に、グルテンフリーはその原因を除去することはできるでしょう。しかし疑われる場合は自己判断せず、適切な検査を受けて治療を受けましょう。
このように、グルテンフリーのメリットはいくつかあるといわれていますが、グルテンフリーの食生活が健康やダイエットに与える影響は、まだ医学的には証明されていないのが事実です。
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実は、グルテンフリーは良いことばかりではないのです。デメリットについてもきちんと認識しておく必要があります。
安易に小麦製品を断つということは、かえって栄養バランスが崩れ、体調不良の原因となり得るので、注意しなければなりません。
もともと、グルテンフリーは、小麦アレルギーやグルテン不耐症の人向けの食事法でした。そのため、基本的にはアレルギー反応をまったく起こさない体質の人には、体調改善などの効果が期待できないこともあります。
グルテンフリーは、小麦製品を一切食べない食事法ですが、メリットもデメリットもあり、まだ医学的に証明されてはいません。取扱いには十分注意しつつ、気になっている人に向けて、グルテンフリーを考慮した食品を開発していくことは、時代に合っているのではないでしょうか。
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当社はUAE、パレスチナへ何度も足を運び、選び抜かれたデーツを収穫から出荷まで全工程を確認し直輸入しております。
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