売れる商品パッケージを作るなら~5つのポイントから
Date: 2021.03.22
Date: 2021.03.22
店頭に並ぶ商品の種類も数も多いいま、消費者の目を惹き、思わず手にとりたくなるパッケージの商品を作りたいものです。しかし、売れる商品パッケージとはどのようなものかと言われると、言葉に詰まってしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、売れる商品パッケージの特徴と売れる商品パッケージを作るためのポイントを解説します。
小売店等の店頭に何気なく並んでいる商品も、消費者にとってどれも同じではありません。特別、目を引くものや思わず手に取りたくなるもの、じーっと見たくなるものもあれば、チラッと見て「よくわからない」と感じてしまうものや素通りしてしまうものもあります。
その商品がどのようなものであっても、消費者にとって最初の出会いは、商品パッケージです。つまり、パッケージが売上を左右するということです。パッケージによって印象を落としてしまったり、見てもらえなかったりすれば、購買にはつながらないためです。
もちろん、商品はパッケージだけで売れるわけではありません。商品そのものの特徴や効果、広告・販促など、さまざまな要素が融合することで、売上は左右されます。
しかしパッケージは、売上を左右する要素の中でも重要なものの一つといえるのです。教育機器編集委員会編「産業教育機器システム便覧」(日科技連出版社 1972)によると、「五感による知覚の割合」は「視覚 83.0%、聴覚 11.0%、臭覚 3.5%、触覚 1.5%、味覚1.0%」とされており、視覚は五感の中でも圧倒的に大きいものとなっています。購買決定において、視覚が大きな判断基準となることは間違いありません。
実際、ある会社が食品のパッケージをリニューアルしたところ、売上額が前年対比160%や250%となった事例があります。パッケージ一つで、売上は大きく変わる可能性があるということです。
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そうと分かれば、売れる商品パッケージとは何なのかを追求したいところです。もちろん、商品のジャンルや特性、競合商品等によって変わってきます。ここではあくまで、一般的な売れる商品パッケージにはどのような特徴があるのかを見ていきましょう。
1.ひと目見ただけで何の商品かがすぐわかる
売れている商品というのは、ひと目見ただけで、何の商品かがすぐに分かるものです。誤解がないと言ってもいいでしょう。食品なのに「これ、食べ物なの?」と思わせるような、食品かどうかわからないパッケージであればどうでしょう。疑わしい気持ちが残ってしまい、その商品を積極的には購入したくなくなってしまいますよね。
一般的に、商品を目視したときに「3秒で認識できないものは売れない」ともいわれています。売れる商品パッケージを作るには、デザインやネーミング、キャッチコピーが目立ち、わかりやすいことが大前提といえます。
2.ひと目見ただけで商品のベネフィットや魅力が伝わる
わかりやすいだけでなく、同時に魅力が手に取るようにわかるのも条件です。うちの商品は魅力がたくさんあるからいける、と思うかもしれませんが、魅力がどれだけたくさんあっても、「伝わらなければ」意味がありません。そのためには、ポイントをしぼって商品パッケージに盛り込み、端的にわかりやすく伝わるようにすることが肝心です。売れている商品というのは、魅力が1~2個にしぼりこまれ、デザインやネーミング、キャッチコピーとしてパッケージにうまく施されています。
3.その商品を使っているイメージがつく
売れる商品は、パッケージを見れば、中身をイメージできることが多いです。何の商品かがすぐわかることにもつながることですが、お客さんに頭の中で「自分が実際に使っているイメージ」を明確に描いてもらえれば、購買にグンと近付きます。
4.価格帯に合っている
高級商材であれば高級感のあるパッケージ、手軽に買える価格帯の商品であれば、手軽さがわかるようなパッケージなど、価格帯に合っているのも売れる商品パッケージの特徴です。
5.覚えやすい
インパクトがあったり、デザインが独特で、覚えやすいのも売れるパッケージの特徴といえます。
では、上記の特徴を持つ、売れる商品パッケージを実際に作ってみましょう。ここでは、売れる商品パッケージをつくるポイントを手順に沿って解説していきます。
1.ターゲットを明確にする
まずはターゲットを明確にします。例えば、「60~70代のシニア女性」で「高級志向」「都内在住」など、細かく絞り込んでいきます。
2.ターゲットの課題を調査し、ニーズをとらえる
ターゲットを明確にしたら、そのターゲットが持つ課題を調査します。市場調査や消費者調査を行い、ニーズを具体的にとらえていきます。具体的には、データ集計分析、定量・定性調査、Webアンケート調査、グループインタビューなどを実施します。
3.調査の分析結果に基づく企画・マーケティング戦略立案
調査結果からニーズをとらえたら、パッケージにのせるキャッチコピーの文字サイズやデザインのわかりやすさ、伝える魅力についても自ずと決まってきます。そのターゲットに合った最適な商品パッケージを企画し、マーケティング戦略を具体的に練っていきます。
4.マーケティング戦略に基づくデザインの作成
企画と戦略が決まったら、実際にデザインに反映していきます。このとき、先にご紹介したような、世の中の売れている商品や競合他社の商品の売れているパッケージもヒントになります。
5.企画・デザインをふまえて商品をよりよく見せる印刷・加工
商品をよりよく見せる資材・加工なども重要です。シールやポスター、箱、袋などをより惹きのあるものにします。
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売れる商品パッケージ企画のポイントを解説してきましたが、実際に企画を進めていくと、
・訴求したいことをデザインに落とし込めない。
・最適な包装資材の選定が難しい。
・自社内では、理想とするパッケージを製造する設備が整っていない。
などの課題が出てくるかもしれません。
そんな時は自社ですべて解決しようとせずに、専門サービスの力を借りることも検討しましょう。
丸信では、パッケージの企画提案から製造までをワンストップでご支援しています。総合パッケージ企業としての長年の実績から、貴社のパッケージに関するお悩みを解決いたします。
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売れる商品パッケージ作りのヒントをご紹介してきました。売れる商品パッケージの特徴とポイントを、パッケージ作りにお役立てください。
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