失敗しない食品加工工場の選び方 5つのポイント
Date: 2021.05.13
Date: 2021.05.13
食品OEMを依頼するときには、食品加工工場を持つOEM会社に依頼することが多いものです。しかし、食品加工を依頼するのは初めてという場合には、食品加工とはどのような流れで行うのか、また選定の仕方も迷いがちです。そこで今回は、食品加工工場の選び方のポイントをご紹介します。
食品加工工場にOEMを依頼する場合、そもそも食品加工工場とはどのような場所なのか、またどのような順番で製造するのかなど、まずは概要を知っておくと、実際にOEMを選定し、依頼するときに役立ちます。
●食品加工工場の加工工程
食品加工工場では、主に次のような流れで製造を行っていきます。
1.原料の入荷
2.原料受け入れ検査
3.前処理
4.調合・調理
5.品質検査
6.充填包装
7.加圧・加熱殺菌・冷却
8.製品検査
9.脱水乾燥
10.包装
11.保管・出荷
原料が届いたら、原料の検査を経て、原料の前処理を行った後で調理し、その後は検査と包装、殺菌などを繰り返し、入念に行います。ただし、この工程はあくまで一例ですので、工場や食品によって異なります。
●食品加工工場に備わる設備
食品加工工場には、さまざまな製造設備があります。例えば、煮込み釜や直火焙煎釜といった調理に使うもの、殺菌機やスチーマーなどの殺菌に使うもの、自動充填機などの充填・包装に使うもの、X線探知機などの検査に使うものなどがあります。この設備も工場によって大きく異なります。
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食品加工工場にOEM製造を依頼する際には、失敗しないためにも、ぜひ次の選び方のポイントを押さえておきましょう。
1.製造工程に検査や殺菌などの工程がある
製造工程を開示してくれるかどうかはもちろん重要な選定基準となりますが、その製造工程の中に、検査や殺菌などの安心・安全の工程がきちんとあるかどうかをしっかりと確認しておきたいものです。どのような工程なのかわからないものがあれば、積極的に質問しておくとよいでしょう。
2.設備機械が充実している
製造設備などの設備機械が充実している食品加工工場であれば、効率的かつ安心・安全の製造が期待できます。実際、どのような設備があるかヒアリングしておくと、自社の食品がどのようなもので加工・製造されるのかを具体的にイメージすることもできます。
3.多様な製造技術を持つ
機械だけでなく、製造技術そのものを長年かけて培ってきた工場も多くあります。そうした多様な製造技術を持つ加工工場を選ぶと、より安心です。自社商品のクオリティも上がると考えられます。また、常に技術革新を怠らない姿勢も重要です。「このようなものが作りたいのだけれど、実現できるか」と尋ねてみて、さまざまな技術のアイデアを出してくれるところであればより期待できるでしょう。
4.小ロットから対応可能な企業努力をしている
通常、OEMに小ロットの依頼をすると、費用が割高にならざるを得ません。しかし、あえて小ロットから引き受けてくれるOEMもあります。その背景には企業努力が隠されていることがほとんどです。そのため、小ロットから対応してくれるOEMメーカーを見つけることで、堅実かつ良心的な会社に行き当たる可能性が高いでしょう。
5.GMP、ISO、HACCPなどに準拠し衛生管理が徹底している
食品衛生関連のGMP(適正製造規範)やISOなどの規格、衛生管理手法であるHACCPにきちんと準拠しているかどうかは必ず確認しておきたいところです。作業員の衛生については、どのようなことを実施しているのか具体的にヒアリングしておくと安心です。
食品加工工場の概要と共に、OEMを委託する際のポイントをご紹介してきました。実際に選定する際には、複数のOEMを比較しながらしっかりと見極めて、自社の食品製造を成功させましょう。
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