食品におけるエコパッケージのおすすめ素材や商品例をご紹介
Date: 2023.02.01
Date: 2023.02.01
いま、パッケージ業界ではエコなパッケージが求められているなか、食品のパッケージにもその流れが起きています。その背景とともに、食品のエコパッケージにおすすめの素材、そして食品にエコパッケージを用いる効果とメリットをご紹介します。
食品のOEM開発を検討している方は、ぜひその食品パッケージを考える際に取り入れたいのが「エコ」の考え方です。
エコとは「エコロジー(ecology)」の略語で、生態学や自然環境を意味しますが、一般的には「環境にやさしい」という意味で使われてきました。近年はSDGsなど世界的な環境意識の高まりから、環境問題だけでなく、経済も含めた持続可能な社会の実現を含む広い意味で、エコという言葉が使われています。
以前から「エコマーク」は存在し、商品パッケージにラベリングされてきました。環境への負荷が少ない商品の目印です。
また地球温暖化やごみ処理能力の限界、天然資源の枯渇などを背景に脱プラスチックの必要性が世界的に高まってきました。日本では2022年4月に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行され、対応の必要性が出てきました。
こうした背景から、食品パッケージ選びにエコの要素を加味する必要性が高まっています。
具体的には、資源の消費や地球温暖化への影響物質やオゾン層破壊物質、大気汚染物質、水質汚濁物質、有害物質、廃棄物の排出などを抑え、生態系の破壊を止めることに配慮する意識が求められています。
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食品のエコパッケージと言っても幅広い種類があり、食品の特性によっても適したものが変わってきます。そのため、おすすめの素材とともに食品の種類も合わせてご紹介します。
・紙
牛丼や調理済み商品のテイクアウト用などに、紙製のボックスタイプがよく用いられています。耐水性のある紙素材が採用されています。
・バガス
バガスとは、さとうきびから砂糖を作る際に圧搾時に発生する繊維質の搾りかすのことです。容器素材として利用されたものはプラスチックの代替となるだけでなく、従来、廃棄物となっていたものを利用しているのもエコであるポイントです。弁当や惣菜の容器などに利用されています。
・バイオマスプラスチック
調味料のふた、カップラーメン容器などにはバイオマスという植物由来のプラスチックが使われることがあります。エネルギーや物質に再生が可能な、動植物から生まれた素材です。
・リサイクルフードトレー・プラスチック
使用済みフードトレーやプラスチック類は青果やその他の食品の容器に再利用されています。
・ガラス瓶
調味料などのガラス瓶は脱プラスチックにつながります。
・再生紙
再生紙の使用も行われています。例えば冷凍食品の中身のトレーなどを再生紙にすることで、紙資源の無駄遣いを削減できます。
食品にエコパッケージを用いることで、環境保護の貢献や社内外への事業への大きな効果とメリットが期待できます。
効果については、次の2つの事例を通して知ることができます。
・カップラーメン容器の事例
あるカップラーメンの製造メーカーは、従来は石化由来プラスチックを容器に使用していましたが、バイオマス度80%以上を実現した環境配慮型容器を採用しました。これにより、1カップあたりの石化由来プラスチックを従来比で約50%削減し、ライフサイクル全体で排出するCO2を16%削減しました。
・マヨネーズ容器の事例
あるマヨネーズの製造メーカーは、マヨネーズボトルに使用する樹脂を5%削減し、樹脂の10%にバイオマスポリエチレンを使用したことで、プラスチック使用削減量 69.7t/年を実現しました。
食品パッケージにエコを取り入れることで、対外的・社内的に次のようなメリットが期待できます。
・企業のSDGsなどの取り組みとして
企業経営や戦略において、SDGsやCSR、ESGの考え方を取り入れることは欠かせないものとなりました。それらは世界的に投資家の評価基準にもなっており、今後もその傾向は高まっていくと見られます。
・消費者へイメージ付与
自社の食品を購入する消費者の視点に立てば、エコパッケージに取り組む企業の食品のほうが信頼に値すると言えます。食品は衛生面や素材や加工方法の安全性などへの信頼性が重要になるため、エコパッケージはその良いイメージ付与が実現し、信頼性が高まります。
・売り上げ・新規採用・企業成長に寄与
エコパッケージを採用することで、消費者からのイメージが良くなれば、売り上げアップのほか新規採用・企業成長に寄与するというさらなるメリットにつながる可能性もあります。
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食品の包装にエコなパッケージを使用することには多くのメリットがあります。検討している方は、ぜひ採用を始めるのをおすすめします。食品に最適な素材や形状を選択することが成功のポイントです。
エコパッケージのポイントを解説してきましたが、実際に自社でエコパッケージへの取り組みを推進していくと、
・どんな素材を選定すれば良いのか分からない。
・自社内では、理想とするエコパッケージを製造する設備が整っていない。
などの課題が出てくるかもしれません。
そんな時は自社ですべて解決しようとせずに、専門サービスの力を借りることも検討しましょう。
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