売れるお菓子はパッケージで決まる!事例からポイントを解説
Date: 2023.10.16
Date: 2023.10.16
お菓子を開発して販売しようとする際に、検討する必要のある事項として、商品のパッケージが挙げられます。特にお菓子のパッケージは店頭での差別化に重要な要素となります。今回は、お菓子のパッケージにまつわる課題や重要性、パッケージの開発成功事例をご紹介します。
お菓子開発においては、パッケージにまつわる課題として次のようなものに直面することがよくあります。
●店頭で差別化できるパッケージが作りたい
店頭では、豊富な種類のお菓子が並んでいます。スーパーマーケットなどの量販店では特に品揃えが良く、重要になるのが差別化です。中身ももちろん重要ではありますが、箱や袋などのパッケージで差別化しなければ、手にとってもらうことすらできません。そこで、他社製品との差別化を図れるパッケージについて、課題は大きいものです。
●一目でどんな商品かわかるパッケージが作りたい
一目見ただけで、「このお菓子はこういうお菓子か」と手にとるようにわかるパッケージは、売れやすいといわれています。そのため、一目でどんな商品かわかるパッケージが作りたいというニーズはあります。
しかし、デザインやネーミング、キャッチコピーなどについて、どのようにすればわかりやすいのかを検討しなければなりません。
●何を重要視すれば良いかわからない
商品名、商品画像、キャッチコピー、サブコピーなど、パッケージに盛り込みたい要素は実に多様です。しかし、あれこれ全部を盛り込んでしまうと、情報が多すぎて消費者を混乱させてしまいます。
何を重要視すれば良いか、情報の取捨選択の面で、迷いが生じるという課題があります。
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お菓子のパッケージは、お菓子の販売における重要事項の一つといわれています。上述の課題においても重要性は伝わっているかと思いますが、その主な理由を改めてご紹介します。
●お菓子の「顔」であり、購入してもらえるかが決まる
パッケージはそのお菓子商品の顔とも言える重要な部分です。顔は人間に置き換えてみても、表情からその内面を垣間見ることができ、印象が変わってしまいます。また、その人となりが判断されてしまいます。いくらお菓子の中身がよくても、パッケージが魅力に乏しければ、売れるお菓子にはならないでしょう。購入してもらえるかを大きく左右するパッケージは、重要といえます。
●パッケージでブランディングができる
パッケージデザインによってブランディングができます。ブランドは売れるお菓子を作るために大きな力を発揮します。商品価値を伝えることができ、「あっ、あのブランドの商品だ」と一目見てわかるようにすることは、非常に有効です。
●パッケージで利用シーンをイメージさせられる
商品パッケージに、商品の利用シーンを写真などで掲載することで、その商品を利用しているイメージがわくため、購入につながりやすくなります。お菓子の場合は、摂食シーンをイメージできるようなシズル感のある中身の写真や美味しそうに食べる人の写真などをパッケージに盛り込むことで、自然と手にとってもらえる可能性が増えるでしょう。
すでに市場には、優れたお菓子のパッケージが豊富に存在します。それらの中からパッケージの成功事例を紹介します。
●大人向けのカスタードケーキ
お菓子といえば甘く、大人向けというよりは子ども向けをイメージしますが、この商品は大人をターゲットにしたカスタードケーキの商品であるため、大人が店頭で手に取りたくなるようなパッケージをつくりました。シックな色合いでおしゃれかつ上質で高級感のあるイメージです。またお酒を利用していると明記することで、大人が「自分のためのお菓子だ」と認識できるようになっています。
●じゃがいものスナック菓子
あるじゃがいもを利用したスナック菓子は、女子高生をターゲットとするものです。かばんに入れて持ち歩きやすくするために箱型のパッケージが選ばれました。その後、お客様の声を取り入れ、商品をスティック状に変更したことでパッケージもカップ型へ変更しました。開ければすぐ食べられるようになり、より人気を集める結果となりました。
●高級感のある和菓子
和菓子のパッケージは伝統的なイメージを持たせ、高級感を出すことで手土産やギフト用途などに利用してもらえます。ある和菓子のパッケージは、紙で仕立ててあり、箱の全体に空押しで和の地模様を施しています。見た目、触感共に上質感と高級感を演出しています。
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このようなお菓子のパッケージにおける成功事例から、パッケージ作りのポイントをご紹介します。
●ターゲットに合わせる
成功する商品パッケージは誰をターゲットにしているのかを明確にすることで、各ターゲットに響きやすくなります。男性、女性などの性別、若者、高齢者、子どもなどの年齢層といった基本的な属性のほか、郊外に在住の主婦、首都圏で働く男女、子どもが自立した50-60代など細かくターゲットとする客層に効果的なパッケージデザインを検討することがポイントです。
●商品の形状に合わせる
お菓子の形状に合わせてパッケージも決まってきます。より食べやすいパッケージ形状にすることで、利便性の面で優位性が生まれます。またオリジナルの形状にすることで、ブランディングにもつながるでしょう。
●ブランディングを意識する
ブランディング視点でパッケージデザインを設計することも重要です。このお菓子はターゲットにとってどのような価値があるのか、商品コンセプトを策定し、その商品コンセプトをうまく表現したビジュアルをつくることがポイントです。
●売り場でどんな商品か一目でわかる
売れているお菓子のパッケージは、一目見ただけで何の商品かがすぐにわかるのが特徴です。商品を目視したときに「3秒で認識できないものは売れない」という説もあります。わかりやすいキャッチコピーや写真やイラスト、デザインなどが重要です。
お菓子商品はパッケージが顔となり、優れたパッケージは購買を促します。お菓子を開発する際には、ぜひ売れるパッケージを考案しましょう。
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