ラーメン商品をOEMで開発・製造して市場に投入したいとお考えの方は、ラーメンそのものの開発と共に、パッケージについても趣向を凝らして制作しようと検討しているのではないでしょうか。実際、売れているラーメン商品は、パッケージにこだわっているものです。 今回は、売れるラーメンのパッケージの特徴や具体的な工夫のポイントをご紹介します。 目次 売れるラーメン作りにはパッケージが重要な理由とは ラーメンのパッケージ制作事例 事例から探る売れるラーメンパッケージデザインのポイント まとめ 売れるラーメン作りにはパッケージが重要な理由とは 近年、多く流通しているラーメン商品は、インスタントラーメンなどの袋麺やカップ麺が主流となっています。袋麺は袋の前面に、カップ麺はカップ側面や天面に、商品名、キャッチコピー、メインビジュアルを全面的に施すのが特徴です。 日本のスーパーマーケットやコンビニエンスストアのラーメン売り場ではさまざまなラーメン商品が並びますが、どれもインパクトがあるパッケージが目を引きます。 ●売れるラーメン作りにはパッケージが重要 群雄割拠のラーメン商品の中で、消費者に手に取ってもらうためには、パッケージが重要になります。 そもそも、商品パッケージは消費者が買うかどうかを決めるためのとても重要な要素です。 ラーメンのパッケージには、商品を保護する機能を持たせた上で、非機能的な要素、例えば、中身を想起させるイメージやシズル感、そのラーメンのこだわりやコンセプト、ラーメンならではのモチーフなども施す必要があります。例えば、パッケージは商品の特徴や利点を消費者に伝えるために、健康志向のラーメンであれば、低カロリーや無添加といった情報をパッケージに記載することで、消費者に商品内容を確認してもらいやすくなります。 加えてラーメン商品においては、パッケージがブランディングにも大きく寄与します。消費者に「あのブランドのカップ麺が食べたい」と想起されるようなブランド化されたラーメンブランドは数多くあります。ブランド化のためにもラーメンにおけるパッケージは非常に重要といえます。 さらに、オンラインショッピングの普及により、パッケージの写真がインターネット上で商品を注文する際の重要な判断材料となっています。消費者は、実物を見ることができないため、パッケージのビジュアルが商品の印象を大きく左右します。したがって、オンラインでも魅力的に見えるパッケージデザインを心掛けることが必要です。 このように、ラーメン商品のパッケージは、その商品の売れ行きを大きく左右する重要な要素です。消費者にとって魅力的で、かつ情報が的確に伝わるパッケージデザインを追求することが、売れるラーメン作りには欠かせない要素となります。では、どのようにパッケージを変更すれば良いのか、以下の事例からポイントを探りたいと思います。 ラーメンのパッケージ制作事例 実際にラーメンパッケージを工夫した事例をご紹介します。 ●地方のラーメン店の味を再現したカップ麺 地方のラーメン店の味を再現したカップ麺がリニューアルをした際に、パッケージが大きく変わりました。こだわったのは、ラーメン店の味を再現していることをイメージさせるべく、暖簾(のれん)の写真を背景に施した点にあります。さらに、シズル感と商品の特徴を伝えるために、レンゲですくった大粒の背脂写真も掲載しました。 ●箱入りお土産用ラーメン あるお土産用のラーメンとして開発された商品は、箱入りの仕様で制作されました。箱の天面には大きく商品名とラーメンのイメージ写真が施されており、サブキャチコピーは金に輝く箔押し加工を施したことで、高級感とインパクトを出すことに成功しています。 お土産用ラーメンは、ラーメンが美味しさだけでなく、付加価値を付ける必要がありますが、箱と箔押し加工を選択していることで、付加価値を際立たせています。 ●カップ麺シリーズのリブランディング あるカップ麺シリーズは、リブランディングの際にパッケージも一新しました。 地方ごとのラーメンの特色を活かしたパッケージデザインになっており、筆文字で地方を表す文字を表現し、紋は地方の地形をかたどることでブランドコンセプトを表現しました。またカップ麺に老舗のものづくり感を表現するために、暖簾風のアイコンデザインにしました。 各地方のラーメンに色を変えて統一されたデザインを施すことでブランディングをねらっています。 事例から探る売れるラーメンパッケージデザインのポイント 前述の事例から得られる、売れるラーメンパッケージデザインのポイントをご紹介します。 ●シズル感のある写真で味を表現 ラーメンパッケージには、シズル感のある写真を掲載することは必須といえるほど、重要であるようです。中身をイメージさせると共に、本格的なラーメンの味わいが想起され、購買意欲を引き立てます。特に、スープの豊かな風味や麺の食感を視覚的に伝えることで、消費者に「食べてみたい」と思わせることができます。多くの食品会社がこの方法を利用しており、商品の魅力を最大限に引き出すことが求められます。 ●暖簾のイメージで老舗ラーメン屋をイメージ 古き良きラーメン店のイメージは、ラーメン商品を美味しくさせ、また、食べる満足感を高めてくれるものです。暖簾のイメージはそのラーメン店を直接的にイメージさせる重要かつ効果的なシンボルといえます。 ラーメンパッケージに暖簾をデザインすることで、消費者はそのラーメンが持つ歴史や伝統を感じることができ、特別な食体験を期待することができます。このようなデザインは、特にオリジナル商品としての価値を高めるのに効果的です。 ●箱入りによる差別化 お土産向けのラーメンパッケージなどは箱入りの仕様にすることで、身近に手に入る袋麺やカップ麺商品との差別化を図ることができます。高級感や特別感を添えたい場合にも有効です。また、箱入りのラーメンは、贈り物としての利用価値が高まり、特別なイベントや記念日のギフトとしても選ばれやすくなります。さらに、箱の中にラーメンの作り方や食べ方の情報をまとめた説明書などを入れることもでき、消費者の利便性を向上させることができます。 ●コンセプトを反映させる 独自に開発したラーメンには、麺やスープなど、こだわりやコンセプトが詰まっていることでしょう。パッケージデザインにはしっかりとコンセプトを反映させることが重要です。これにより、ブランディングにもつながります。 例えば、健康志向のラーメンであれば、原材料の特徴や栄養情報を詳しくパッケージに表示することで、消費者に安心感を与えることができます。また、環境に配慮した素材を使用したラーメンパッケージであれば、その詳細を明確に表示することで、持続可能性を基準として商品選びをする消費者にアピールすることができます。 まとめ ラーメンのパッケージ開発のポイントをご紹介しました。ぜひこの機会に、オリジナルのラーメンのパッケージを工夫してみてはいかがでしょうか。 丸信では、食品OEMに取り組む際に必要になるパッケージ制作をご支援するサービスをご提供しております。 ラーメンのパッケージについてお困りのことがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。 ※外部サイトへリンクします >乾物袋 | 丸信 | 包材・フィルム.com 理想のラーメンパッケージをご提案! 麺袋(乾物袋)作成サービス 世界に認められた高い印刷技術力と、内容物にあう最適な素材・デザインの提案で、貴社のラーメンに最適なパッケージをワンストップでお届けします。 お客様の思いをカタチにするパッケージメーカー 丸信は包装資材事業を柱に、お客様の課題解決につながるさまざまなサービスやソリューションをワンストップでお応えする、トータルパッケージカンパニーです。OEM製造が決まったら、気になることは売り場での訴求方法です。丸信ではOEMマッチングのご支援だけでなく、パッケージ製造企業として、お客様の製品をより魅力的に見せるパッケージをご提案いたします。 コーポレートサイト 丸信のパッケージ製作サービス 「化粧箱を作りたい」「こんな紙箱を探している」ご要望をカタチにいたします! 「袋に貼るシールを作りたい。」商品にぴったりの、オリジナルラベルをご提案! 「食品を入れる袋を作りたい。」効果的なパッケージ方法をトータルサポート! 売れるOEM食品はパッケージから!食品開発OEM.jpOEMパッケージ作成支援サービス パッケージ制作でこんなお悩みはありませんか。 食品のこだわりポイントをオリジナルパッケージでアピールしたい 店頭で手に取ってもらいやすいパッケージにしたい 容器・包材・外箱など何を選べば良いか分からない 環境に配慮した資材を使用したい 丸信では、食品のパッケージ制作をデザイン企画から容器選定、商品撮影、ラベル印刷など幅広くご支援しております。パッケージ制作に関するお悩みは丸信にご相談ください。 詳細はこちら 関連情報 グルテンフリーもご相談ください!体へのやさしさを追求した商品! オリジナルパッケージのOEM乾めん「ご縁ボックス」 島原手延べ 五穀素麺
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