食品トレンド・業界動向~第4の肉「ラム肉」トレンドの背景や特徴を解説
Date: 2025.05.07
Date: 2025.05.07
近年、牛肉・豚肉・鶏肉に次ぐ第4の肉としてラム肉が注目されています。食品トレンドの一つとして食品開発・販売・マーケティング分野にかかわる際にはぜひ押さえておきたいところです。
今回はラム肉のトレンドの背景や特徴、加工食品例、ラム肉にかかわる商品開発のポイントをご紹介します。

近年、日本中の飲食店ではラム肉のメニューが増えており、めずらしいものではなくなりました。古くから何度かブームが訪れましたが、2025年現在は特に注目を集めています。主なトレンドの背景を紹介します。
●ラム肉のトレンド
ラムとは、生後12か月未満の羊肉を指します。2005年頃にジンギスカンという北海道の野菜と羊肉を焼く郷土料理のブームが起きましたが、低糖質がトレンドとなり、肉類の需要が増す中、より低脂質であることを理由に2015年頃よりラム肉が再ブームに。
そして2024~2025年にかけては、物価高騰の中、比較的、牛肉より安価に食べられるというメリットが加わったことで人気を博しています。
●ラム肉のトレンドの背景
具体的なトレンドの背景としては、ここ数年で北海道のジンギスカンの名店がいくつか東京に進出したこと、各飲食店でのラム肉を用いたメニュー展開が増えたこと、ラムしゃぶ専門店がぞくぞくと増えていることなどが挙げられます。
また豚肉や牛肉と比較して、ラム肉は宗教問わずに食べられる肉としてインバウンド需要もあり、インバウンドが増加する日本において有望な存在として注目されています。
こうした背景から、スーパーマーケットや百貨店などでの家庭用のラム肉の取り扱いが増えており、消費者は購入しやすい環境になってきています。
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ラム肉は、他の肉と比べてどのような特徴があるのか見ていきましょう。
●味にクセが少なくやわらかい肉質を持つ
ラム肉は一般的に味にクセが少ないのが特徴です。また肉は一般的に、噛み切りやすく、食べやすい適度なやわらかさが求められますが、ラム肉は、生後12か月未満ということもあり、まだ筋肉が少ないため、やわらかい肉質を持ちます。そのため提供しやすく、加工もしやすいといえます。
●きれいな赤色
ラム肉は新鮮であればあるほど、赤身部分はきれいな赤色をしており、脂肪は白色です。新鮮なラム肉を生のままパック詰めして販売する際に、見ばえがするでしょう。パッケージデザインに生のラム肉を施す際にも、引きを持たせることができます。
●L-カルニチンの含有量が多い
羊肉には、脂肪燃焼や疲労回復を促進するといわれる「L-カルニチン」というアミノ酸の一種の含有量が多いのが特徴です。ラム肉には牛肉の3倍、豚肉の7倍ほど含まれるといわれています。
●同じ羊肉でもマトン肉とは異なる
現在、日本に流通している羊肉は、ラム肉とマトン肉が主流です。マトン肉は生後2年以上~7年ほどの羊肉を指し、ラム肉とは大きくその味や食感が異なります。一般的によくいわれるのが、マトン肉は独特のクセがあること、風味が豊かであること、ラムより弾力があることなどが挙げられます。クセを調和するためにインドカレーなどではスパイスなどでしっかりと味つけされます。
L-カルチニンの量を比べると、マトン肉のほうがラム肉よりも数倍多いともいわれているため、健康志向を目指すのであれば、マトン肉も候補に入れると良いかもしれません。
ラム肉は、次のような加工が施されることによって販売されています。
●ラムチョップ
ラムチョップとは、骨付きステーキ肉を指します。新鮮な生のラムチョップをそのまま焼いて食べるのに最適な加工として多く行われています。やわらかく、ジューシーに骨から染み出てくる旨みが特徴です。ラムチョップには背脂がほどよくついており、美しい色合いの赤身とのバランスがとれています。
●味付きジンギスカン
ジンギスカンによく使われるラム肉の部位は、ウデ肉、もも肉、肩ロース、ラムチョップなどです。これらに醤油ベースのみりんや砂糖、香味野菜、スパイスなどを用いたタレを絡ませ、袋を開けるだけでそのまま焼いて食べられるように加工している商品もあります。
●ラムしゃぶ肉
丸いウデ肉(ショルダー肉)を薄くスライスしたラムしゃぶ肉は、しゃぶしゃぶ用としてポピュラーな加工方法です。ジンギスカン用とはまた異なる、独特の食感が楽しめます。
●ラムベーコン
豚とは異なり、ラム肉は脂に個性があるためベーコン加工はむずかしいといわれる中、うまくその個性を活かして加工されている商品もあります。
●ラムソーセージ
ラムのソーセージ加工品も存在します。豚ソーセージと比較して少々臭みがありますが、旨みを感じられます。
これらの加工食品は、家庭用のみならず業務用としても需要が高まっています。
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これからラム肉に関連する商品を開発する際には、ぜひ次のポイントを押さえて開発することをおすすめします。
●ラム肉の産地別の違いを知る
世界的なラム肉の産地は、ニュージーランドとオーストラリアが大部分を占めていますが、アイスランドや、一部では北海道でも生産されています。それぞれのラム肉は特徴が異なるため、まずは産地ごとの違いを知ることが大切です。
例えばオーストラリア産は品質保証が厳格になされており、安心安全のラム肉です。飼育期間が長いことで脂の乗りが良いことから、旨みが強いのが特徴で、ジンギスカン用として定番です。一方、ニュージーランド産は飼育期間が比較的短いため、脂は少なく、小ぶりです。それぞれの特徴をとらえて使い分けましょう。
●品質管理の必要性
ラム肉は一つ一つの部位が小ぶりなのが特徴ですが、その分、放置すると温度上昇につながりやすいため、品質が低下しやすいといわれます。冷蔵庫でしっかりと冷やしてから取り扱う、手で触れすぎないなどが推奨されています。ラム肉特有の品質管理を押さえておくことが求められるでしょう。
●臭みを抑える下処理を知る
ラム肉は、マトン肉と比べると臭みが少ないとはいえ、牛・豚・鶏に慣れている日本人にとっては、どうしても独特の臭みを感じてしまいます。そこで臭みを抑えるために必要な下処理方法を押さえておくことも重要でしょう。一般的には、酒や酢に漬け込む、下ゆでをする、血抜きをする、ハーブで臭いを緩和するなどの方法が知られています。
ラム肉のトレンドやその背景、特徴や加工、商品開発に役立つ知識をご紹介しました。ぜひラム肉を用いた商品開発にお役立てください。
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