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輸出向け食品を企画・開発する際のポイントを解説!

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Date: 2025.09.12

これから輸出向け食品を企画・開発する際に、知っておきたいことがあります。輸入規制や手続き、商品が受けるべき検査など多数の注意事項があるためです。

今回は、輸出向け食品の企画・開発時に知っておくべき規制や輸出向け食品の企画・開発の流れ、企画・開発のポイントをご紹介します。

輸出向け食品の企画・開発時に知っておくべき規制とは?

商品企画と開発の前に知っておくべき食品規制についての概要を解説します。

●輸出向け食品の規制とは?
輸出向け食品の規制とは、主に販売する諸外国の輸入規制や必要な手続き、検査などの全般を指します。日本で流通できる商品を開発しても、諸外国に輸出できなければ販売ができません。各国は関税や消費税、公共の安全や道徳、国内文化等を脅かすもの、食品衛生リスク回避などを目的に輸入規制を設けています。

●輸出向け食品規制の具体例
食品を日本から他国に輸出しようとした際に、押さえておく必要のある規制は各国によって異なりますが、例えば次のものがあります。

・輸出先が認定した施設での加工処理
・農薬の残留基準値や食品添加物の規格取得
・FDA認証取得
・混合食品の規制(EU)

輸出先が指定した施設での加工処理がなされているか、農薬・食品添加物の使用、国際的な食品の安全性規格、EU独自の食品規制など、国ごとにまた食品ごとに制度等に基づく規制があります。

例えば、米国で食品を販売するにはFDA認証の取得が必要になります。FDAとは、アメリカ食品医薬品局を指し、この認証を受けることで、日本と米国両国の薬機法や食品衛生法に適合しており、適正な食品であることを証明できます。証明を取得するには、まず該当する食品かどうかを確認した上で、必要な手続きを行っていきます。

またEUでは動物性加工済原料と植物性原料を用いた加工食品を「混合食品」と定義し、規制を設けています。

日本から輸出する場合は、各国の規制をすべて確認し、対応することが求められます。

●手続きの具体例
輸出する際に必要な手続きや提出書類についても押さえておく必要があります。例えば、次のような手続きがあります。

・輸出通関手続き
輸出する際には、輸出申告書などの提出と承認、その他の必要に応じた関税関連書類などを提出し、必要に応じて検査が行われます。関税や消費税などを納付後、輸入許可の交付を受け輸出が可能になります。

・衛生証明書
食品の衛生状態を証明する書類です。国によって提出が必要になるため、あらかじめ証明書を取得して提出する必要があります。

・原産地証明書
商品の原産地を示す証明書です。国や商品によって求められます。国籍を証明するための書類で、関税手続きに関わることがあります。また生産が複数の国にまたがることもあるため、産地を明確にする必要があるケースもあります。

・品質証明書
商品の品質や成分を証明する書類です。国や商品によって求められます。

・成分表示、ラベリング
輸出先の国のルールに基づき、商品に原材料や成分、栄養成分、アレルギー情報などの表示をする必要があります。

輸出向け食品開発の際には、これらの各国の輸入規制や手続きを踏まえて企画・開発する必要があります。

輸出向け食品の企画・開発の流れ

次に、より具体的に輸出向け食品の企画・開発の流れを見ていきましょう。

1.市場調査、商品ジャンル、輸出国の選定
世界中もしくは対象地域の市場調査を行い、商品ジャンルや輸出国を選定します。輸出する前提であることから、輸出に適した物流や保存性の高い冷凍食品や加工食品など最適な種類を選定しましょう。

●【参考】輸出に適した食品ジャンル
常温保存の加工食品、調味料、スナック菓子、レトルト食品、インスタント食品、冷凍食品など

2.輸出規制や条件を調査する
ある程度、輸出先の国や商品ジャンル、ターゲットなどが定まってきた段階で、輸出先の国の規制や条件を調査しましょう。

3.味や機能性、コンセプトの検討
販売する国には求められる味の嗜好や機能性があるため、ニーズを踏まえた開発が求められます。また輸出商品に限らず、商品コンセプトの策定は食品開発の軸となるため、明確に定めましょう。強みを盛り込みつつ、差別化を図ることをおすすめします。

4.輸出戦略策定
輸出戦略を図っていきます。
下記のような要素を取り決め、輸出時の輸送から現地での流通イメージまで計画します。

・仕様、パッケージ
国や食品によって最適な仕様やパッケージが異なります。物流において求められる強度の観点からも検討しなければなりません。例えばEUでは食品の包装・容器に関して規制があり、特にプラスチックに関しては注意が必要です。

・輸送・通関・現地流通の設計
輸送や現地での流通を設計します。例えば温度管理が必要な食品であれば、輸送方法や保管場所の検討が必要です。また輸送中の破損に耐えられるかどうかの検討が求められるでしょう。

・販路の検討
販路については、バイヤーや販売パートナーと関係を構築するなどの検討が求められます。海外向け商品の展示会へ出向いたり、越境ECプラットフォームの利用から始めたりするなどが考えられます。

5.商品企画・開発最終決定
輸入規制や検査、流通、販路などすべての要素を加味した上で、商品を固めていきます。

輸出向け食品の企画・開発のポイント

輸出向け食品を企画・開発するときのポイントを見ていきましょう。

●規制に対応した開発
開発の際には、販売する諸外国の規制の範囲内に収まるように配慮する必要があります。企画・開発の流れのパートでもご紹介しましたが、企画・開発時にあらかじめ調査しておき、過不足なく対応することが必要です。

企画・開発後、もしくは製造後に「輸入規制のことを充分調べていなかったため、適合しないことがわかった」という失敗をしないように注意しましょう。

●テスト的な製造・販売からスタート
輸入規制や手続きはすべてクリアしたとしても、現地で販売し、売れるかどうかは実際に市場に投入してからでなければわかりません。そのため、まずはスモールスタートでテスト的に製造・販売するのも一案です。

●優良パートナーの選定
特に初めての食品輸出の場合、知見のあるパートナーの支援を受けることで、失敗を防ぎ、確実に輸出・販売へとつなげていけるでしょう。選定の際には、食品輸出の支援実績が豊富で、商品の仕様やパッケージにも通じている会社であれば、安心して任せられるでしょう。

まとめ

輸出向け食品の企画・開発の際には、現地の市場調査やニーズ把握だけでなく、輸出規制や手続き、検査などさまざまなことを考慮した取り組みが求められます。そのようなとき、初めての場合は不安や迷いも大きいことでしょう。

その場合は、優良パートナーを見つけ、伴走支援してもらうことも一案です。

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各国の表示ラベルの規制に対応できるよう、自社の専門スタッフと食品検査室により、高品質な検査をご提供しております。これまでの海外輸出向け商品の豊富な支援実績を踏まえ、パッケージメーカーとして、海外向けのパッケージ・包装資材のご提案も可能です。

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