ペットフードOEMの流れやポイント~小ロット対応可の受託企業もご紹介~
Date: 2026.06.16
Date: 2026.06.16
ペットフード市場は近年、微増傾向にあり、市場に需要があることから、ドッグフードやキャットフードなどを中心にOEM開発することは有効といえます。
今回は、ペットフードの市場規模と種類、ペットフードのOEMを進める流れ、ペットフードのOEM開発を進めるときのポイント、ペットフードOEM受託企業の特徴などをご紹介します。

ペットフードの市場規模とトレンドと共に、ペットフードの主な種類を見ていきましょう。
●ペットフードの市場規模とトレンド
ペットフードの市場規模は、近年、微増傾向にあります。物価高による原材料の高騰を受け、値上げしたことで、伸長が鈍化しています。高付加価値の商品開発が進んでいるのも特徴です。ドッグフードはもちろんのこと、近年はキャットフードの種類も増えており、市場を牽引しています。
近年のトレンドとして、ペットは家族の一員としての価値が高まっている背景から、プレミアムフードの需要も高まっています。栄養面でより一層、配慮が進み、オーガニックなどの健康志向のペットフードが注目を集めています。
●ペットフードの種類
現在のペットフード市場には、次のような分類があります。
1.ペット種別
ドッグフード、キャットフード、小動物用フード、鳥用フードなど
ペット種別は、犬と猫を中心として、ウサギやハムスター、鳥などの小動物用のフードが一般的です。
2.ライフステージ別
妊娠期、授乳期、幼児期、成長期、維持期など
ミルクや離乳食、幼犬用や幼猫用、成犬用や成猫用、高齢犬用や高齢猫用など、成長期やライフステージごとに最適なフードが開発されています。
3.機能目的別
総合栄養食、間食、療法食、その他の目的食など
フードの機能や目的別に種類が分かれています。最も一般的なのが、普段の食事に利用する総合栄養食です。総合栄養食とは、水と共に与えるだけで、ペットの成長段階に必要な栄養のバランスが保たれ、健康維持に役立つフードを指します。
間食はおやつやご褒美などの用途で使えるもので、栄養補給のみではない目的で利用できます。療法食は獣医師の指導のもとで使用される治療補助のためのフードです。
4.形態別(水分量)
水分量に応じた分類方法です。それぞれ下記の水分量が目安です。
| タイプ | 水分含量 |
|---|---|
| ドライタイプ | 10%程度 |
| ソフトドライタイプ | 10~30%程度 |
| セミモイストタイプ | 25~35%程度 |
| ウェットタイプ | 75%程度 |
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ペットフードのOEMを進める流れをご紹介します。
1.市場調査・分析
まず、どのような商品を作って市場に投入するべきか、市場調査を行い、検討材料を集めます。そして自社と自社を取り巻く環境や競合の強みや弱みの比較、顧客ニーズの把握などを行い、分析します。
分析によく使われるフレームワークに「3C分析」や「4P分析」があります。
3C分析は「Customer(市場・顧客)、Competitor(競合他社)、Company(自社)」の各要素を分析することで、自社を取り巻く環境を把握できるフレームワークです。自社の成功要因を見つけることが可能です。
4P分析は、「Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販売促進)」のそれぞれについて、自社の状況を明らかにするフレームワークです。課題を洗い出して事業戦略を立案します。
2.商品設計
市場分析結果を受け、開発する商品の下記の要素を具体的にしていきます。
目的、ターゲット、予算、原料、配合、栄養バランス、形状、パッケージ(資材、形状、デザイン)、数量、納期、ロットなど
栄養学的に最適化するために、獣医師の監修を入れることも有効です。
3.ペットフードOEMメーカー選定、見積もり
商品設計の後、または途中段階などで、最適なペットフードOEMメーカーを選定します。商品設計通りに製造してもらうこともありますが、場合によってはペットフードOEMメーカーとともに開発することもあります。
ペットフードOEMメーカーは次の選定条件で選びましょう。
・ペットフード安全法への対応可否
・品質管理・衛生管理体制
・小ロット対応
・対応可能なフードの種類
4.パッケージ作成
パッケージは、別途、パッケージデザイン会社に依頼するなどして作成します。容器やラベルのほか、ペットフード安全法に準拠した適切な表示が求められます。
5.試作
ペットフードOEMメーカーと契約を結び、製造に移りますが、まず本製造の前に試作を作ってもらい、検証や試食などを行います。
試作は数回に分けて行い、さまざまな角度から検証します。粒の大きさや栄養の配合バランスはどうかを確認したり、嗜好性はどうかを複数の犬や猫に食べてもらい、検証したりします。
試作ごとに改善点を洗い出したら、再度作り直しをしてレシピや製法を固めていきます。
6.品質検査
官能検査や栄養成分検査、安全検査、粒の物性検査など、工場で必要な品質検査を行います。
7.本製造
本製造を行います。
8.品質検査
出荷前に必要な検査を行い、出荷しても問題ないかを最終確認を行います。
9.販売
出荷後、あらかじめ確保した流通経路で流通し、販売します。
ペットフードのOEM開発を進めるときのポイントをご紹介します。
●栄養学に基づく設計
ペットフードは、栄養学に基づき各動物や年齢別などに最適な栄養設計が求められます。獣医師や栄養士などの監修の下で行うことが賢明です。これにより、消費者の安心感を増します。
世界的に認められている「AAFCO(米国飼料検査官協会)」の基準に則ってペットフードの栄養基準やラベル表示を定めるのも一つの方法です。信頼性を高められます。
●市場ニーズの把握・分析
ペットフード市場は近年、多様化しており、消費者ニーズも多種多様です。市場調査なくしてニーズの把握はむずかしいことから、入念に調査し、検討する必要があります。
●最適なOEMメーカーの選定
ペットフードのOEMメーカーは、最適なところを選定する必要があります。選定基準は、作りたい商品を作ることができる技術と実績のほか、アレルギーや原材料の安全性を担保してくれるかどうか、また衛生管理や品質管理体制は徹底しているかなどを重視しましょう。
ペットフードの安全性の重要度は人の食品と変わりません。どのような意識を持って製造しているか、コミュニケーションを取りながら入念に確認しましょう。
●関連法の遵守と確認
ペットフードの製造にあたっては、関連法を遵守する必要があります。人間用の食品と同様に法律に則った表示が必要です。
ペットフードの表示は「ペットフード安全法」(正式名称「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」)に則って行う必要があります。
必須項目は「名称」「賞味期限」「原材料名」「原産国名」「事業者名または名称および住所」の5つです。名称は「犬用」「猫用」など明記しなければなりません。使用した原材料はすべて記載します。添加物も必要です。必要に応じて内容量、給与方法、成分の表示が求められます。
そして法的義務の上記5項目に加え、実務上、市場に流通させるためには「ペットフードの表示に関する公正競争規約」に従う必要があります。この規約では、「目的」「内容量」「給与方法」「成分」も必須表示項目に指定されています。よってこの4項目も実質表示が必須です。
また医薬品と間違いやすいような「効果効能」などの表記は薬機法で禁止されているため、注意が必要です。
●試作・テストマーケティング
ペットフードは試作と試食、検査が特に重要です。また検査をしても、安全性や品質は確かめられますが、「売れる」かどうかは別の話です。狙い通りにターゲットに訴求でき、購入に至るかを確かめるためのマーケティングをテスト的に行うことも重要です。

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近年のペットフードOEMメーカー(ペットフードOEMの受託企業)は、次の優れた特徴や傾向があり、高品質かつ安全性の高いペットフードを開発・製造できる見込みがあります。具体的なOEMメーカー例も交えて見ていきましょう。
●ペットフードOEM受託企業の特徴
・小ロット対応
多くのペットフードOEMメーカーが、小ロット生産に対応しています。例えばドライフードでは試作やテストマーケティングを考慮して10kgか30kgという最小ロット生産に対応しているメーカーもあります。小ロット生産は通常、大量生産よりもコストがかかることから、必ず見積もりを取るようにしましょう。
・安全性と品質管理の徹底
ペットフードOEMメーカーの安全基準と品質管理の基準は非常に高いものとなっています。人間用の食品工場で義務化されているHACCP基準を、ペットフード製造にも、自主的に取り入れているところもありますので、一つの目安になるでしょう。
・さまざまな種類や形状への対応
ペットフード市場のニーズの多種多様化に伴い、OEMメーカーもさまざまな種類や形状に対応しています。例えば犬用・猫用の総合栄養食からビーフジャーキーなどのおやつ、無添加フードまで幅広い種類の生産体制が整っています。
●小ロット対応のペットフードOEM受託企業例
実際のペットフードOEMメーカーの例を通じて特徴をご紹介します。
1.株式会社ビューティーポット
ビューティーポットは、化粧品をはじめとした商品OEMメーカーです。
ペットフードはドライフードにもペーストフードにも対応しており、サプリメント(錠剤・粉末)も製造可能です。成分やきめ細やかな商品設計にも対応できます。
生産数は小ロットから大ロットまで幅広く対応しています。
2.株式会社日本生物.科学研究所 ペット事業部
日本生物.科学研究所はサプリメントや健康食品を手がけているOEMメーカーです。ペット事業部では、犬猫向けのペットサプリメントやペットケア用品に対応しています。
動物病院やトリミングサロンを展開しており、獣医師との共同開発など付加価値の高い商品開発ができるのが強みです。
国内の健康食品GMP取得工場で、安心安全の製造に取り組んでいます。
ゼリー・ペースト、顆粒(定形・不定形)、カプセル・タブレット、クリームなど幅広い剤形で製造可能です。
3.武内製薬株式会社
人用のプロテインやペット用サプリメント、おやつを手がけるOEMメーカーです。
すべての工程を一貫して管理してこそ、きめ細やかな品質管理と臨機応変な対応が可能であるという方針を持ち、極力の内製化による一貫したサポートを行うのが強みです。
また実績と経験より、商品だけでなく、コンセプト・販売方法など総合的な提案が可能な点も特徴です。
最小ロットは、ペット用サプリメント・おやつどちらも1,000個から対応しています。
人々にとってのペットの重要性が高まるにつれて、ペットフード市場は今後も伸びていく可能性があります。今後はさらに安全性が求められること、高級志向もあることから、一つ一つ丁寧に設計していく必要があります。
パッケージについても、より一層、力を入れることで、差別化していけます。
パッケージに貼付するラベルや外箱の紙箱について、デザインや表示に専門的な知見や技術を投入する場合には、ぜひお気軽にご相談ください。


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