HOME > コラム > 無菌充填包装とは?メリットや事例までご紹介

関連のコラム

国内製造CBD製品は成分分析が必須!大麻取締法・麻薬及び向精神薬取締法はどう変わる?

大麻取締法・麻薬及び向精神薬取締法の一部が改正され、限度を超えた場合は…

2025年食品トレンド・業界動向③ ファスティングバー

2025年、健康志向の高まりに伴い、さまざまなファスティング方法が注目…

ドーナツをOEM開発する際の4つのポイント!トレンド背景も解説

生ドーナツ専門店の登場がきっかけとなり、新たなトレンドとして「生ドーナ…

選ばれるチョコレートのパッケージデザイン例!抑えるポイントとは?

チョコレートが店頭で選ばれるためには、美味しさや品質はもちろんですが、…

売れている冷凍食品パッケージはここが違う!特徴6選を紹介

近年の冷凍食品市場は、コロナ禍の中食需要による消費者への浸透や、食品ロ…

つくりたいもの・サービスを探す

OEMメーカーを探す

特集

関連のお役立ち資料

食中毒予防マニュアル

手洗い・洗浄作業など、食中毒予防の3原則に基づいたマニュアルです。

場所から探す!食品衛生における汚れと対策集

内装、器具、部材など場所ごとの食品衛生における汚れと対策をご紹介します。

衛生商品カタログ

食品工場の衛生管理に役立つ、衛生商品をご紹介します。

食品表示に関する基礎知識

食品表示における基本ルールや表示する際の注意点など、食品表示における基礎をわかりやすく解説します。

食品情報コラム集

食品情報に関するコラムを一括ダウンロードしていただけます。

関連のイベント

食品OEMマッチング事例 食品パッケージ制作支援サービス 食品開発展2024ブースOEM専用バビリオン出展企業様大募集!!

無菌充填包装とは?メリットや事例までご紹介

その他

Date: 2024.02.01

食品の衛生的な包装を考えたときに検討したい方法の一つが無菌充填包装です。無菌充填包装を行うことで、缶詰やレトルト食品の包装とは異なるメリットが期待できます。今回は、無菌充填包装の概要からメリット、事例までご紹介します。

食品パッケージの無菌充填包装とは?

食品パッケージの無菌充填包装の概要と特徴を確認しておきましょう。

●無菌充填包装とは
無菌充填包装とは、超高温(UHT:Ultra Higth Temparature)滅菌などにより無菌化した食品を、無菌化した包装容器に、無菌環境下で充填・包装する方法です。

無菌充填包装における無菌とは、完全無菌状態ではなく、商業的な無菌を意味します。

●特徴
食品の衛生的な包装方法には缶詰やレトルト食品の包装のように殺菌処理を行う手法がありますが、それらの包装方法とは異なり、無菌充填包装では包装後に殺菌処理は行わないのが特徴です。

無菌充填包装を実現するには、一連の仕組みが構築されたシステムを利用するのが一般的です。一連の流れとしては「滅菌→充填→シール」という工程で行われます。

よく知られているのが、豆腐製品です。豆腐には無菌充填豆腐というものがあります。これは微生物を殺菌または除菌した原材料を用い、あらかじめ殺菌した適切な容器包装へ無菌的に充填するものです。

無菌充填包装のメリット

無菌充填包装には、次のようなさまざまなメリットがあります。

●常温で長期間の流通が可能
無菌充填包装されたものは、常温で長期間の流通が可能になります。食中毒菌や病原菌などを無菌化することによって腐敗を防止できることから、経済的損失を避けることができます。

また、企業の経営的な視点で見たときには、食品ロス削減につながります。賞味期限を過ぎた食品は廃棄せざるを得ませんが、無菌充填包装によって賞味期限を延長できることで廃棄量を削減できるというメリットが期待できます。

●加熱殺菌ができない食品のシェルフライフ(貯蔵寿命)延長を実現
食品の中には加熱殺菌できないものもありますが、加熱殺菌を必要としない無菌充填包装なら常温で長期間の流通および食品のシェルフライフ(貯蔵寿命)延長を実現します。

その結果、計画生産が可能になるほか、鮮度保持のために配送頻度を高く設定していた場合にも頻度を落とすことができます。

●耐熱性のないプラスチック素材を使用可能
加熱殺菌する工程のない無菌充填包装は、耐熱性のないプラスチック素材の包装を使用することができます。大型の容器に入れた食品の開発や利便性を高めるためなどの容器選定の幅が広がります。

●加熱時間が短くて済むため風味・色合い・栄養を損ねにくい
食品製造工程において、無菌充填包装であれば加熱時間が短くて済むことから、食品そのものの風味・色合い・栄養を損ねにくいメリットがあります。食品の美味しさを重視したい場合におすすめです。

●粘度の高い食品の包装が可能
高温殺菌を行うと、特に粘度の高い食品は品質劣化につながりますが、無菌充填包装では品質劣化のリスクが少なくて済むメリットがあります。そのため、高粘度食品の無菌包装が可能になると考えられます。

無菌充填包装の食品採用事例

無菌充填包装は、さまざまなシーンに活用されています。ここでは2つの採用事例をご紹介します。

●無菌包装米飯の事例
炊いたご飯のレトルト食品のレトルト米飯は多く流通していますが、無菌充填包装を用いた無菌包装米飯も製造されています。米を炊飯する前に、短時間の高温加熱殺菌や超圧力殺菌といった無菌化工程を経ます。炊飯した後は、無菌化状態のクリーンルームで密封包装して完了となります。

それに対してレトルト米飯は、炊飯したご飯を密封した容器に入れて圧力をかけ、121℃の高温下に4分以上加熱殺菌して製造します。

無菌包装米飯は炊飯後に高温加熱の工程がないことから、レトルト米飯にはない炊き立てのようなふっくらとした美味しさを実現できます。ご飯本来の美味しさを楽しめるという点で、無菌包装米飯は優っているといえるでしょう。

●カフェラテドリンクの事例
飲料用プラスチックカップ入りのカフェラテドリンク製品の事例です。

この製品は無菌充填を行うことで、賞味期限の延長に成功しています。一般的なチルド飲料の賞味期限は1~2週間程度ですが、この製品では70日間の賞味期限を実現しました。これによって流通期間が長期化したほか、家庭での保管も長く行えるようになったことから、賞味期限切れによる食品ロスの低減に寄与しています。

まとめ

無菌充填包装の概要やメリット、事例をご紹介しました。無菌充填包装は流通や保管の期間の長期化を実現できます。また食品本来の美味しさや品質を保持しやすいというメリットも期待できます。

無菌充填包装は、食品製造する際の容器選定における選択肢の一つとなるでしょう。

食品包装全般についてお困りの際には、丸信のパッケージ制作サービスをご利用ください。

業界に精通した営業とディレクターによるヒアリングと企画力で、最新技術を駆使しながら貴社に合ったパッケージをご提案します。当社では、健康食品やサプリメントのパッケージ、環境配慮のパッケージなど幅広く実績がございます。

衛生的な包装についても、ぜひご相談ください。




お客様の思いをカタチにする
パッケージメーカー

丸信は包装資材事業を柱に、お客様の課題解決につながるさまざまなサービスやソリューションをワンストップでお応えする、トータルパッケージカンパニーです。
OEM製造が決まったら、気になることは売り場での訴求方法です。丸信ではOEMマッチングのご支援だけでなく、パッケージ製造企業として、お客様の製品をより魅力的に見せるパッケージをご提案いたします。

コーポレートサイト

丸信のパッケージ製作サービス

オーダーメイド専門店紙箱化粧箱.net

「化粧箱を作りたい」
「こんな紙箱を探している」
ご要望をカタチにいたします!

オリジナルのラベル・シール作成ならラベル印刷シール印刷.com

「袋に貼るシールを作りたい。」
商品にぴったりの、
オリジナルラベルをご提案!

軟包材・フィルム包装の専門サイト包材フィルム.com

「食品を入れる袋を作りたい。」
効果的なパッケージ方法を
トータルサポート!

売れるOEM食品はパッケージから!
食品開発OEM.jp
OEMパッケージ作成支援サービス

パッケージ制作でこんなお悩みはありませんか。

  1. 食品のこだわりポイントをオリジナルパッケージでアピールしたい
  2. 店頭で手に取ってもらいやすいパッケージにしたい
  3. 容器・包材・外箱など何を選べば良いか分からない
  4. 環境に配慮した資材を使用したい

丸信では、食品のパッケージ制作をデザイン企画から
容器選定、商品撮影、ラベル印刷など幅広くご支援しております。
パッケージ制作に関するお悩みは丸信にご相談ください。

関連記事

国内製造CBD製品は成分分析が必須!大麻取締法・麻薬及び向精神薬取締法はどう変わる?

大麻取締法・麻薬及び向精神薬取締法の一部が改正され、限度を超えた場合は麻薬として規制されることになりました。本コラムでは、CBD(カンナビジオール)の概要、法律改正のポイント、必須になる国内製造CBD製品に関する成分分析の注意点を解説します。

2025年食品トレンド・業界動向③ ファスティングバー

2025年、健康志向の高まりに伴い、さまざまなファスティング方法が注目されています。その中でも、食品業界では「ファスティングバー」が新たなトレンドとして注目を集めています。

ドーナツをOEM開発する際の4つのポイント!トレンド背景も解説

生ドーナツ専門店の登場がきっかけとなり、新たなトレンドとして「生ドーナツ」が第3次ドーナツブームと言われるほど人気を集めています。ドーナツのOEM開発を検討する際には、どのような点に注意を払うべきでしょうか。

選ばれるチョコレートのパッケージデザイン例!抑えるポイントとは?

チョコレートが店頭で選ばれるためには、美味しさや品質はもちろんですが、「パッと目を引く」「食べたいと感じてもらう」ためには、魅力的なパッケージデザインであることも重要です。

売れている冷凍食品パッケージはここが違う!特徴6選を紹介

近年の冷凍食品市場は、コロナ禍の中食需要による消費者への浸透や、食品ロスの少なさへの注目もあり、今後も市場の拡大が期待されています。売れている冷凍食品のパッケージの特徴をご紹介し、開発担当者が押さえておくべきポイントを解説します。

世界で人気⁈豆腐のOEM開発事例と開発する際の5つのポイント

日本ではおなじみの豆腐ですが、昨今の健康志向の高まりや環境への配慮とともに世界中で注目を集めています。トレンド状況を踏まえた上で、OEM開発時に押さえておくべきポイントと、実際の開発事例もご紹介します。