クリーンラベルとは?注目される理由とメリットは?対応する方法もご紹介
Date: 2026.06.25
Date: 2026.06.25
近年、健康意識や環境配慮の意識の高まりから、欧米を中心に広がっているクリーンラベル。日本でも注目され始めています。
今回はクリーンラベルとは何か、クリーンラベルが注目される背景、メーカーがクリーンラベルに対応するメリット、具体的な対応方法を解説します。クリーンラベルに対応することで、様々なメリットが得られますので、ぜひ検討してみてください。

クリーンラベルとは、食品のパッケージに貼付されるラベルについて、透明性が高いことを示します。
透明性が高いラベルとは、原材料や産地、製造方法や生産者および製造者などが明確でわかりやすいということ、そして表記が簡潔であり、シンプルであることなどが挙げられます。
場合によっては、消費者が知りたい情報がしっかりと明記されているという意味も含まれます。
また、もっと狭い意味で言えば、自然由来の原材料で人工的な響きがないことや、食品添加物や遺伝子組み換え原料を含まないなど、健康と安全を求める消費者にとって好ましい内容が記されたラベルであるともいえます。
しかしながら、クリーンラベルは、厳密に定義されている項目があるわけではありません。欧米で生まれた消費者のニーズの高まりが背景にあるトレンドや傾向ととらえられています。
クリーンラベルは近年、日本にも浸透してきており、日本の生産者や製造者が透明性の高いラベルを心がける傾向が出てきています。
●クリーンラベルの歴史
クリーンラベルが注目されたのは、1980年代後半に英国で起きたBSE(牛海綿状脳症)の発生により、世界的に食品の安全に対する意識が高まったことにあるといわれています。
特に加工食品には様々な原材料が使用されますが、より一層、食品安心安全を求める傾向が生まれ、同時に使用している原材料をわかりやすく明記していきましょう、という考え方が広まりました。
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クリーンラベルは、近年、日本でも注目され始めています。その背景には次の点が挙げられます。
●健康志向の高まり
世界的に健康志向が高まっています。その大きな背景として、コロナ禍があります。感染症に感染しないようにするために、自身の健康に関わることに敏感になり、日頃から摂取する食品に関しても注意が払われるようになりました。食品を購入する際には、これまで必ずしも見ていなかったラベルに関しても、関心が高まったと考えられます。
●製造者・ブランドの信頼性重視の傾向
クリーンラベルがトレンドとなった背景としてBSEがあるとお伝えしましたが、その後も食の安全性については、常に話題に上っています。そして生産者や製造者、ブランドに対する信頼性を重視する傾向も生まれています。
●消費者自ら情報収集する購買行動の変化
近年、インターネットの普及や、市場のコモディティ化(※)などを背景に、消費者は自ら情報収集をしてから購入行動に移るという変化が生じているといわれています。そのため、自ら情報収集する際の基準として、食品の安全性は必須事項といえます。その際に頼りになるのはラベル表記です。購買行動の変化は、誰もがひと目見てわかりやすい明確な表現が求められる理由でもあるでしょう。
※市場において価格以外で差別化する要素がない状態
●SDGsの浸透
国際的な目標であるSDGsに、国および日本企業が取り組む中、食品の安心安全の意識も高まっています。また、環境配慮の面からも12番目のゴールである「つくる責任 つかう責任」は、製造者にも消費者にも責任があることが意識付けられ、クリーンラベルと合致する概念となっています。
日本の食品生産者や製造者がクリーンラベルに対応することによるメリットをご紹介します。
●消費者に選んでもらえる
一番は消費者の信頼を獲得でき、消費者に選んでもらいやすくなる点が挙げられます。わかりやすいラベルなら、消費者が手に取って確認した際に「これなら安心して購入できる」と決断しやすくなります。一方、わかりにくく曖昧な表現のある食品は、購入を躊躇することは想像に難くないことです。
●透明性の確保による信頼性向上
クリーンラベルは、透明性が高いラベルであることから、消費者の信頼を勝ち取ることができます。また、率先してクリーンラベルを採用していることをアピールすることで、ブランドの透明性を浸透させることができます。より消費者に訴求できることから、競合他社との差別化にもつながります。
●サステナビリティへの対応
SDGsの浸透も背景に、サステナビリティ(持続可能性)についても対応が急がれています。持続可能かつ安全な原材料を利用していることを明記することで、消費者及び社会からの要請にも応えることができます。その結果、投資家からの評価にもつながるでしょう。
●クレームの低減、顧客満足度向上
明確な食品ラベルの表記は、誤解や齟齬を減らすことから、自ずと消費者からのクレームを低減します。また顧客満足度の向上にも寄与するでしょう。
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クリーンラベルに対応するメリットを考えると、率先して取り組みたくなるものです。しかし、クリーンラベルには先述の通り「必ずこうしなければならない」という必須事項はありません。そこでアイデアベースで、クリーンラベルに対応する方法をご紹介します。
●成分表記の明確化
クリーンラベルの基本は、原材料や使用している成分を明確に記載することです。消費者によく知られている原材料を使用し、シンプルに表示することが重要です。そのために、あらかじめ良質な原材料を使用しなければならないことは大前提といえるでしょう。
原材料がどのように生産・採取され、調達してきたのかを明確にすることもポイントです。例えば、野菜であれば地元の生産者の取り組みや努力をパッケージ上で表現することも一案です。
●天然原材料の調達
人工物はできるだけ避け、天然の原材料を調達し、採用することはクリーンラベルを実現するのに欠かせない取り組みです。食品添加物もできるだけ使用を控えることが食品とそのラベルの質を高める重要なポイントです。
一方で、クリーンラベルを意識していると原価が高くなる恐れがあるため、投資対効果をよく検討し、バランスを見ながら検討していく必要があります。
●第三者認証制度の利用
クリーンラベルのわかりやすい表記として、第三者認証マークを活用することがあります。例えば、有機JAS認証(オーガニック認証)は、日本でも信頼性を高めるパッケージ表記として浸透しています。海外では、加えてフェアトレードやヴィーガン認証、非遺伝子組み換えなどの認証を獲得している食品が数多くあります。
●食品ラベルへの正確な表記
日本では、食品ラベルの表記方法は食品表示法によって明確に定められています。正しく抜け漏れのない表記は、消費者に食の安全と安心感をもたらします。
食品開発はもちろんのこと、食品表示に関する体制作りを強化していきましょう。
●計画的なブランディング・ストーリーテリング
クリーンラベルは、一種のトレンドであることから、ただ食品ラベルを簡潔にわかりやすくしても、気づいてもらえなければ意味がありません。クリーンラベルに取り組んだ後は、必ず消費者に対してアピールしましょう。
その際に有効なのがストーリーテリングです。なぜその原材料や生産者、製造方法を選択したのか、そこにはどのようなこだわりや思いがあるのかをストーリーを通じて紹介します。キャッチコピー、文章、動画など伝える媒体はさまざまです。消費者にとって食品を選ぶ際の大きな手がかりとなるでしょう。
食品開発の際にクリーンラベルに取り組むことは、消費者からの信頼を獲得し、競合他社との差別化にもつながるメリットがあります。長きにわたってブランドが市場で愛され、企業としても信頼性が向上する有効なトレンドといえます。ぜひその波に乗って、食品ラベルの透明性向上に努めましょう。
一方で食品表示法への対応や、表記方法、認証マークを効果的に目立たせるなど、デザイン面について専門的な知見や技術が求められることもあるでしょう。その際には、ぜひ丸信におまかせください。ラベルのデザインやスピーディーなご対応を通じてトータルでサポートさせていただきます。
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