食品の一次加工の委託先を選ぶ際に確認するポイント5点
Date: 2022.01.12
Date: 2022.01.12
食品の一次加工品の開発製造を考えている場合、加工品にはどのような種類があるのか、また、一次加工品ならではの開発製造のポイントを押さえておくと、スムーズに進むでしょう。また委託先のOEMメーカーを選ぶときに確認したいポイントもご紹介します。
一次加工品とは、加工食品のうちの一つです。
加工食品を大別すると、加工段階に応じて一次加工食品、二次加工食品、三次加工食品などに分類されます。それぞれ、具体的な食品を確認しておきましょう。
●一次加工食品
一次加工食品は、農・畜産物などの原料を大きく変えずに、その食品の性質を活かして、物理的もしくは微生物的な処理・加工を行った食品のことです。簡単にいえば原料の最初の加工段階です。小麦粉でいえば、小麦から製粉した状態が一次加工です。
具体例:精米、精麦、原糖、缶・瓶詰果汁、酒類、味噌、醤油、植物油、漬物、カット野菜など。
●二次加工食品
二次加工食品とは、一次加工食品を1~2種類以上使って食品に何らかの加工をしたものです。小麦粉でいえば、製粉されたものからパンを製造した段階です。
具体例:製パン、製麺、精糖、マーガリン、ハム、マヨネーズ、ソースなど。
●三次加工食品
三次加工食品とは、一次加工食品もしくは二次加工食品を2種以上組み合わせて、在来のものと異なる形に加工した食品のことです。小麦粉でいえば、作ったパンにさらにチョコレートなどを施してお菓子として製品化するなど、さらに加工した段階です。
具体例:菓子類、嗜好飲料など
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食品の一次加工品は、原料からの食品加工が主となり、ニーズも多いと考えられます。もし開発・製造を考える場合、次のポイントを押さえると役立ちます。
●一次加工の形状を知る
一次加工の種類として、形状のバリエーションを理解しておくと、理想の加工状態を検討しやすいでしょう。例えば、カット、ペースト、乾燥、粉末、冷凍などがあります。どの形状・状態で販売もしくは供給するのかによって適したものが異なってきます。
●加工食品のトレンドを知る
一次加工食品の中でも、缶・瓶詰果汁、酒類、味噌、醤油、植物油、漬物、カット野菜などはそのまま消費者へ販売されます。そのため、現在の消費トレンドを押さえておくことが重要です。
複数の加工段階のあるレトルト食品やインスタント食品のような簡便な調理で食べられる食品がトレンドであることから、一次加工食品についての簡便さが求められます。また孤食化や小家族化を背景として、一つ一つの単位を小さくして販売するなどの必要もあります。
また、健康志向・ダイエット志向もトレンドとしてあるため、そうしたニーズをとらえて開発するのも一つの方法です。
●加工食品の表示を知る
加工食品は、加工段階が上がるほど原材料が不明確になるため、表示を明記することが重要とされています。名称、保存の方法、消費期限または賞味期限、原材料名、添加物、アレルゲン、内容量または固形量及び内容総量、栄養成分の量及び熱量、製造者の名称などの明記が前提となっているため、食品の種類に応じて必要な表示を確認しておきましょう。
●一次加工品を得意とするOEMに委託すると良い
一次加工品は、当然、加工に専門技術や機械が求められます。一次加工を得意とするOEMメーカーに委託するとスムーズでしょう。
食品の一次加工の委託先として、食品OEMメーカーを選ぶ際に、確認するポイントをご紹介します。
・一次加工の種類に応じて選ぶ。形状が種類多く選べる業者もおすすめ
一次加工食品は先述の通り、種類が豊富にあるため、製造したい食品の「種類に応じて、専門的に製造しているOEMメーカーを選ぶのが基本です。一方、複数の形状に対応しており、幅広い加工範囲を持っているOEMメーカーも優良といえますのでおすすめです。
・小ロットから製造可能
少数から販売することでテストを実施したいという方も多いでしょう。その場合におすすめなのが、小ロットから製造可能なOEMメーカーです。小ロット対応の業者を選びましょう。
・希望の包装形態に対応している
加工食品を作る際に検討しておく必要があるのが充填と包装です。缶詰や瓶への充填、包装など希望の包装形態に対応していることがポイントです。
・開発対応も可能
OEMメーカーの中には、製造だけでなく開発から対応できるところもあります。経験実績を踏まえて開発についてのアイデアをもらうなどして手伝ってもらうことができれば、より有意義です。
・カット野菜は専門業者がおすすめ
一次加工食品の中でもカット野菜の製造については、他の加工食品とは異なる技術を要するため、専門業者に依頼すると良いでしょう。
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一次加工食品の開発・製造を行う際のポイントをご紹介してきました。成功のためには、今回ご紹介したポイントを押さえて、優れた一次加工食品の専門OEMメーカーに委託するのをおすすめします。
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