レトルト食品の包装選びの注意点!素材や耐熱性について
Date: 2023.02.01
Date: 2023.02.01
消費者にとって便利なレトルト食品。OEM開発後に販売を検討している方は、合わせて包装形態をどうするかということも検討していることでしょう。そこで今回は、レトルト食品の包装の基礎知識として、レトルト食品の包装の種類や包装を選ぶときの注意点をご紹介します。
まずはじめに、レトルト食品の包装の基本と特徴を見ていきましょう。
レトルト食品の包装とは、レトルト食品に必要な機能を備える包装のことです。
レトルト食品とは、袋や容器に食品を詰め、レトルト殺菌され無菌状態にし、常温でも長期保存することが可能な食品です。主な食品例としては、カレーやパスタソース、スープなどが挙げられます。
レトルト食品とは、「レトルト殺菌」した食品です。レトルト殺菌とは、レトルトという圧力釜を用いて食品に圧力をかけ、100℃を超える温度で殺菌することを指します。こうすることで無菌状態となり、常温での流通が可能になります。
そのレトルト食品の一般的な包装は「パウチ袋」です。複数の素材を用いる多層フィルムを使用します。耐熱性が高いのはもちろんのこと、食品劣化を防ぐために炭酸ガスや窒素ガス、酸素ガスを透過しにくい高いガスバリア性を備え、加えて遮光性も高いのが特徴です。パウチ袋に食品を充填した後、密封した上で、レトルト殺菌を行います。
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レトルト食品の包装には、パウチ袋の他に、トレーとレトルトパックも使われています。種類別の素材や特徴をご紹介します。
●パウチ袋
パウチ袋の素材は、一般的にはPET(ポリエチレンテレフタレート)、アルミ箔、ポリプロピレンの3つで構成されています。近年はアルミ箔の代わりに無色、透明のバリアフィルムも用いられることもあります。また大型のレトルトパウチの場合、より強度を高めるためにナイロンフィルムを加えることもあります。
耐熱性が高く、130℃ほどのレトルト殺菌が可能で、酸素や水、光を遮断するほか、電子レンジ対応が可能です。形状は、平袋やスタンド袋があります。
●トレー
プラスチック樹脂製のトレーです。例えば、炊いたご飯がトレーに詰められ、フタを少しめくればそのまま電子レンジにかけられる商品が代表的な例です。トレーは透明と不透明のタイプがあります。トレーは中の食品を保護しやすいのが特徴です。多くの場合、電子レンジで加熱できます。
●レトルトパック
よくソーセージの商品に見られるように、透明フィルムで包み、アルミのワイヤーでクリップしてからレトルト殺菌するのがレトルトパックです。
レトルト食品の包装は、選び方に注意すべき点があります。そこで、選ぶときに気をつけたい主なポイントをご紹介します。
●電子レンジ対応可否を検討する
電子レンジで包装ごと温められるかどうかを決めましょう。すべての包装が電子レンジで使えるわけではありません。その食品のターゲットや利用シーンなどをよく検討し、電子レンジ対応可能な包装を選ぶことが欠かせません。
●液体、固形など種類によって素材を選び分ける
食品には液体タイプ、固形タイプなどさまざまな形状の種類があります。その種類によっても包装の素材を選び分ける必要があります。よく食品の特性を理解して、いかに機能性の高い包装を選ぶかが重要です。
●透明・不透明のメリット・デメリットを理解する
透明の包装は光による劣化のデメリットがある一方で、中身が見えることで消費者に対してわかりやすさや安心感、食欲増進などを促し、購買意欲を高めます。不透明は劣化しにくい一方で、見た目は他のレトルト食品と変わらないため、ラベルを貼ったり、別途箱を用意して入れたりする必要があります。そのメリット・デメリットをよく理解して選びましょう。
●脱プラスチック、環境配慮
地球温暖化の問題を背景に、SDGsなども後押しして環境意識の高まりから脱プラスチックを検討しなければなりません。レトルト食品の包装に関してもできるだけプラスチックを減らす方法を考えましょう。
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レトルト食品の包装選びの注意点について解説してきましたが、実際に商品企画を進めていくと、
・自社の商品に最適な素材や、必要な機能面などが分からない。
・機能要件を満たした上で、デザインにもこだわりたい。
などの課題が出てくるかもしれません。
そんな時は自社ですべて解決しようとせずに、専門サービスの力を借りることも検討しましょう。
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食品の包装選びは、食品を保護し、消費者に美味しい食品を提供するために重要です。特にレトルト食品の包装は高温加熱する必要があることから、より耐熱性などの機能が求められます。食品の特性や利用シーンに合わせて最適な包装を選びましょう。
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