売れる缶詰はパッケージが違う!押さえたい5つのポイントとは?
Date: 2024.05.01
Date: 2024.05.01
近年は、おつまみ缶詰を中心に、バラエティに富んだ缶詰が豊富に店頭に並んでいる中、OEMで開発製造し、流通させたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。
缶詰はおつまみや総菜の他、甘味やパンなどの中身のバリエーションも豊富で、開発の幅が広いものです。さらに、パッケージを工夫することで、商品の個性を出すことができます。今回は、売れる缶詰のパッケージとはどのようなものか、開発のヒントをご紹介します。
いま、市場で売れている缶詰というのは、中身はもちろんのこと、パッケージにもこだわりがあります。どのような特徴があるのでしょうか。
●パッケージから中身がわかる
店頭に並ぶ色とりどりの缶詰パッケージ。パッと見たときに、中身がわかりやすいものが多いことに気付きます。缶詰は、アルミ缶に収まっている形態の特徴から、中身が透けて見えないのが欠点です。
その分、パッケージで中身を消費者に周知する必要があります。売れている缶詰の多くはシズル感のある写真を紙箱に施したり、缶に巻きつける紙に印刷したりして、中身をわかりやすく提示しています。
●高級感がある
缶詰というと、庶民的な食べ物で、開けてすぐ食べられる簡易食のイメージがありますが、売れている缶詰というのは、缶詰の固定概念をくつがえすような高級感を感じさせるものが多いのがわかります。
特定の地方でしか収穫できない特別な食材を利用していたり、有名シェフが調理したような料理を詰めていたりと、高級感という付加価値をつけている商品が多くあります。
●ターゲティングされている
消費者のニーズやライフスタイルを的確にとらえ、缶詰を食べるシーンを想定して設計された缶詰は、特に人気を博しているようです。
例えば、高級感のあるおつまみシリーズ缶を販売している企業は「家飲み」や「宅飲み」が定着している昨今、調理の手間なく食べられるお酒のお供として家飲みを習慣化している層をターゲティングして商品開発し、高い売上成果を挙げています。
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特にパッケージデザインにこだわりのある缶詰は、売れる傾向があるようです。3つの事例を見ていきましょう。
●お酒に合うおつまみ缶詰
おつまみ缶詰商品が多くある中、ブランド化し、14種類のバラバラだったパッケージのデザインは白を基調に統一し、高級感を演出した事例があります。缶詰商品は100円台のものも多い中、500円台の高級缶詰を得るのはむずかしい状況でした。
しかし、中身のプレミア感と高級パッケージを実現したことで、これまでの安価な保存食のイメージをくつがえし、功を奏しました。コンセプトを明確に定義し、ブランディングに専念したことが成功の秘訣のようです。
●モダンなツートーンデザイン
海外で人気のブランドが手掛けるスープ缶は、赤と白のツートーンでモダンなデザインであることが特徴です。50年もの歴史を持つブランドですが、数年前にリニューアルを果たしました。ツートーンデザインは踏襲しつつも、スープの原材料の写真が追加され、中身が直感的にわかりやすくなりました。シンプルさと斬新な色使いを貫き通している点は参考になります。
●箱入り鯖缶
一時期、鯖の缶詰がブームになって以来、鯖缶製品も多く市場に出回るようになりました。そのような中、差別化のために鯖缶を箱入りにして、箱のデザインを工夫している事例があります。鯖のイラストが描かれており、消費者は一目で鯖缶とわかります。箱の表面にPP(ポリプロピレン)加工を施すことで、高級感としっかりした製品の印象を与えました。
売れる缶詰商品のパッケージをデザインする際には、具体的にどのような工夫をすれば良いのでしょうか。5つのポイントをご紹介します。
●売り場の棚に置かれることを想定して見える範囲を見極める
缶詰は円柱型をしていることから、店頭に陳列すると消費者から見える範囲は限られます。正面から認識できるエリアをよく想定してデザインすることが重要です。死角になっているところに重要な要素を入れてしまうなどの失敗を避けましょう。
●パッケージから中身がわかる写真・コピーにする
先述の通り、売れている缶詰というのは、缶詰を開けたときの中身が明確にわかるのに加えて、思わず食べたくなるようなシズル感やキャチコピーが特徴です。ぜひヒントにしましょう。
●商品の「強み」を目立たせる
商品には必ず、競合商品に勝る、強みがあると考えられます。例えば、「国産」が強みであれば、それがわかるように赤く囲むなどして強調します。同時に、その強みが端的にわかるようなデザインが理想です。
●高級感のあるデザインを研究する
高級感が備わっていることは、トレンドの缶詰パッケージには欠かせません。しかし、高級感のあるパッケージの表現はさまざまです。ぜひ他社製品を研究したり、プロのデザイナーに相談したりして追求しましょう。
●シリーズでデザインを統一する
売れている缶詰の事例でご紹介したように、シリーズでデザインを統一するのも一案です。売り場で目立つのに加えて、ブランディングにもつながるため、ファンを醸成する可能性もあります。
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売れる缶詰パッケージの特徴や事例、デザインのポイントをご紹介しました。これからOEMで缶詰を開発する際には、ぜひ中身はもちろん、パッケージにもこだわって制作しましょう。
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