OEM生産とは
OEM生産とは、Original Equipment Manufacturing(Manufacturer)の略で、発注元のブランドの製品を生産すること、または生産するメーカーのことを指します。つまり発注元は、自社で企画・開発した自社ブランドの製品を、製造だけOEMメーカーに依頼します。例えば、Apple社のiPhoneなどは、典型的なOEM生産です。自社で開発したAppleというブランドの製品を、OEM製造メーカーに委託して製造しているのです。
だしの種類と特徴
だしは製法や使用する際の形状によって大きく分類され、それぞれ異なる特徴を持っています。まず天然だしは、かつお節や昆布、煮干しといった天然の食材から直接煮出して得るだしです。かつお節特有の苦味やクセを抑えるために血合いを抜いたものや、上品な旨味が特徴のまぐろ節など素材によって風味が異なり、近年ではかつお、昆布、煮干し(いりこ)に次ぐ第4のだしとしてあごだしも市場に定着しています。次に粉末・顆粒だしは、かつお節などを加工して使いやすい形状にしたもので、経済的かつ手軽に使用できる特徴から、だし市場において約7割のシェアを占めています。また、近年とくに需要が高まっているのがだしパックです。これは粉末や粗く砕いた複数の素材を不織布などのパックに詰めたもので、お湯で煮出すだけで風味豊かな本格的なだしが取れるだけでなく、パックを破って中身の粉末をそのまま炒飯などの調味料として活用できる利便性も備えています。
さらに、化学調味料と食材を合わせて作られた風味調味料や、用途に合わせてそのまま手軽に使える液体だしなども多様に展開されており、本格的な味わいを求めるニーズから日々の時短調理まで、ライフスタイルに合わせて柔軟に使い分けられるようになっています。
だしのトレンド
だしには、近年次のようなトレンドがあります。2005年頃、鰹節や焼きアゴなどの厳選素材の本格だしパックに注目が集まり、一大ブームに。そして2020年には、和食に欠かせないだしの価値が再認識され、だし炊き込みご飯やだしカレーなど、だしグルメが注目され、第二次ブームが起きたといわれます。近年ではさらに楽しみ方が広がり、お酒のチェイサーとしてだしを味わったり、だしを使ったカクテルを楽しんだりするだし飲みといった新トレンドも登場しており、だし特有のうま味がもたらす心地よいリラックス効果も関心を集めています。
また家庭においても、コロナ禍における調理機会の増加によってだし市場は堅調に推移しており、手軽で経済的な粉末・顆粒タイプだけでなく、お湯で煮出すだけで風味豊かなだしが取れるだしパックの需要が高まっているほか、第4のだしとしてあごだしが定着しつつあるなど、生活に合わせた多様化が進んでいます。今やUMAMIやDASHIが世界的な共通語として認知されるなかで、だしは日本の伝統的な魅力を保ちつつも、現代の多様なニーズに合わせて柔軟に形を変え、時代とともに進化し続けています。
だし OEMで気をつけるべきポイントとは?
(1) だしの原材料選定や添加物使用における安全性へのこだわり
現在、多くの消費者は、食品の原材料や添加物等の表示を厳しくチェックするようになっています。
そのような中、だしの原材料選定から添加物の使用、使用する水などにおいて、安全性を追求しこだわっているメーカーであることは、今の時代に欠かせません。
(2) 素材の味を最大限に引き出すなど味へのこだわり
味についても非常に重要になります。培った技術や設備において、ただ造るだけでなく、素材の味を最大限に引き出すなど、だし本来の素材の味にもこだわった食品製造を心がけているだしのOEMメーカーは信頼できます。
(3) だしの製造環境の衛生面、品質管理の安全性
だしの製造のための設備や加工技術については、当然、高ければ高いほど良いですが、同時に殺菌技術や国際標準ISOに基づいた管理から出荷までの品質管理を徹底しているかということも非常に重要です。
(4) コスト削減の追求
だしのOEMメーカーとしては、いかに発注元の要望に応え、コストを最低限にするかということが使命でもあります。どこまでコスト削減を追求しているかという点も見ておきたいところです。
(5) 大手食品メーカーの実績
業者の比較選定の際、実績を見るのは必須ですが、特にだしのメーカーにおいては、大手食品メーカーなどの食品製造の実績があり、厳しい製造管理体制から培った経験と技術があれば信頼度が上がります。
(6) 小ロットから大量生産まで幅広く対応してくれるか
だしのOEMメーカーに実際に依頼するときに、こちらが希望する数や量についても対応してくれるかということは、大きな選定ポイントになります。
まとめ
だしのOEMを検討されている方は、信頼できるだしのOEMメーカーを上記のような6つのポイントから消費者の期待を裏切らず、自社の開発した食品製造を安全・安心に実施してくれるメーカーを選びましょう。
だしOEM依頼の流れ
だしのOEMの依頼を考える場合、食品製造会社に対しては、主に次の流れで依頼から製造まで進みます。それぞれの工程を解説します。
1. 打ち合わせ
まずはどのようなだしを求めているのか、その核となるコンセプトを伝えます。かつお節、昆布、煮干しといった原料の選定から、澄んだ黄金色の状態を目指すのか、あるいは力強いコクを重視するのか、理想の風味を率直に共有しましょう。すべてが100%可能ではない場合もありますが、プロの視点から実現可能な仕様を提案します。この段階で深くすり合わせることが大切です。
2. 見積もり
実際に可能な範囲を知ったら、それを製造するにはどのくらいの費用がかかるのか、見積もりを出してもらいます。
3. 試作、試食
抽出温度や時間、原料の配合比率を変えた複数のサンプルを作成してもらいます。試食の際はストレートで味わうだけでなく、実際に味噌汁やうどんつゆ、煮物など、想定される料理に使用して素材の引き立ち方を確認することが極めて重要です。複数人でテイスティングを行い、後味のキレや香りの立ち上がりなど、納得がいくまで抽出条件の微調整を繰り返します。
4. 本依頼
試作が納得できるものになれば、製造を依頼します。試作を踏まえて修正し、納得したものを依頼しましょう。
6. 納品
製造してもらったものを納品してもらい、受け取ります。これから販売を始められます。